【ネタバレ注意】YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火” に参加させていただきました。その感想をつらつらと。(埼玉公演)

ご無沙汰しております。

久しぶりのブログになります。

先日、今話題沸騰のYOASOBIさんが開催しているツアー「YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火” 」に参加させていただきました。また、その日の同時配信された映像のチケットも方も購入し、”2度”楽しませていただきました。

今回はセットリストをざっと振り返りつつその感想をつらつらと書いていこうと思います。

自分にとってのYOASOBIのライブは2021年に日本武道館で行われた「NICE TO MEET YOU」以来となる参戦です。

 

セットリストとその感想

M1.祝福

1曲目から演出と音量全開の披露でした。

この曲だけに関わらず、今回のライブ全体に言えることなのですが、とにかく音が大きくド派手にステージでメンバー全員が暴れている感じがありました。文字通りファンとの逢瀬を『祝福』してくれているような選曲とパフォーマンスかなと感じます。

演者側にとってこのツアーは声出しが完全に解禁された初のライブでもあり、そういう意味では何か意味を持たせた選曲なのかなとも感じます(そういえば今年の3月にボーカルのikuraさんは大学をご卒業されましたね、大変おめでとうございます)。

 

M2.夜に駆ける

早速代表曲を切ってくる選曲に、今ツアーに対する”攻め”な雰囲気を感じました。

前回の武道館公演「NICE TO MEET YOU」では中盤のトリとして、ライブの中における大事な局面で大きく演奏されましたが、あえて今回は序盤に披露することでこの曲に対する「大事な局面で演奏しなければならない」といったようなある種のプレッシャー的なものからの解放と、見る側にとっては後ろの曲目を予想させないと言った意味で新奇(新規)性のある曲順ではないかと思います。

昨年行われた「ROCK IN JAPAN FES 2022」に出演した際、当時では珍しかったこの曲の序盤(1曲目)での披露があったため、この時に序盤で披露することに対するヒント的なものを得たのかなとも考えられますね。

 

M3.三原色

Ayaseさんがマイクを取り、SMCぽいものが入ってからの披露となりました。

ikuraさんが歌で巧みに会場を盛り上げ、Ayaseさんが歌でなく(話し)言葉で挨拶代わりに聴衆とコミュニケーションを取り、時には煽り、会場をさらにあっためていくといったこの流れはこの2人だからこそ作り出せる世界感なのかもしれません。

そして、こちらも『夜に駆ける』に続き、ヒット曲を切ってきました。おおよそ1年半ぶりのワンマンライブでもあるため、ここで1つ前回との差別化を図った選曲とも感じられますね。

 

M4.セブンティー

ここから4曲は今年リリースされたEP『はじめての』からの選曲になりました。

曲中でAyaseさんをはじめとしたバンドメンバーがメロディ・リズムに合わせて拳をあげて「オイ!オイ!オイ!...」と会場を煽っていたのが印象的でした。この曲の原作は『色違いのトランプ』という作品であったのもあり、ファンの方が持つペンライトが1色でなくカラフルに輝いていたのが記憶に残っています。

 

M5.ミスター

上述したEP『はじめての』の中ではこの曲が一番好きなんですよね。。。

イントロや間奏・アウトロ中の「La la la la la〜la...」に合わせてワイパー的なものがされていました。前曲の『セブンティーン』に比べるとテンポなどはスローですが、その分ノリやすいテンポと言いましょうか、こういうミドルバラード的なリズムやテンポ感が好きな自分にとっては大変楽しい時間になりました。

 

M6.海のまにまに

ここで1つ静かめの選曲がされましたね。場の雰囲気や曲調などが『アンコール』に近しいなということを会場にいて感じました。

このM4〜7は本ツアーではなんとなくセットで披露することで今この瞬間の等身大の自分達を見せる時間になったのかなと思います。

 

M7.好きだ

「今、恋をしている人〜〜??✋」といったikuraさんからのMCからの披露でした。

歌詞中の「私 君のことがAh ah ah...」という歌詞がとても好きでして、この歌詞こそ「NOVEL INTO MUSIC」というYOASOBIのキャッチコピーとも言えるこの言葉を体現しているのかなと思います。

「私 君のことが(『好きだ』)」と言いたいのになかなか言えない、、、といった主人公の気持ちを表現しているのかなと感じるのです。

小説(文字)だと、なかなかこういう情景は伝わりにくい(この伝わりづらさが本の良いところでもあるのですが)と思いますが、それを音楽にして曲に落とし込むことでそういった内面的な部分も汲み取れるという意味でも、素敵な歌詞だなと感じるわけです。

 

M8.優しい彗星

間奏中に観客側を見て「綺麗だ、ありがとう」とikuraさんが(記憶があっていれば)言っていたのを覚えています。また、その間奏中のAssHさんのギターソロもとっても絶品でして、哀愁とこの曲の音の優しさを感じさせるようなギターの音が会場と曲の雰囲気にとてもマッチしていて感動したのを覚えています。

 

M9.もしも命が描けたら

2021年の「NICE TO MEET YOU」では、overture的な扱いとして原作の一節?を朗読してからの披露となりました。このシーンが自分の中でかなり印象に残っていましたので、(朗読の演出はありませんでしたが)またこの場でこの曲を聴けてよかったなと思います。

前の曲に続き、しばしの間、しっぽりムードが続く時間でしたので、一旦ここで(良い意味で)盛り上がることなく曲をしっかりと受け止められた時間になりました。

 

M10.たぶん

ここからの3曲は、1stアルバム「THE BOOK」からの選曲となりました。

「リズムに乗せて一生に踊りましょう」といった語りから披露されました。

ここまで静かな曲が続いていたため、聞き手をもう一度温まらせるための布石とも取れる時間でした。

2年前の「NICE TO MEET YOU」では『たぶん→もしも命が描けたら』の順で演奏された一方、今回のツアーは『もしも命が描けたら→たぶん』という逆の順でした。演者側にとってこの2曲は似た位置付けの曲なのでしょうか。あるいは(原作を読んでいないので詳細は分かりかねますが、)原作における共通点や似た点、あるいは実際にお話を曲に落とし込んでいくにおいて、何か関連性のようなものがあるのかなということも読み取れそうですね。

 

M11.ハルジオン

徐々に熱気が戻ってきた感じといいますか、ここで1つ会場の雰囲気が変わったような記憶があります。この曲は自分にとって「THE YOASOBI」といった感じの曲なのです。YOASOBIといったらこの曲を思い出す(サザンオールスターズと言ったら夏だ!のように)メロディ・歌詞・演出など含め、このバンド(ユニット?)を思い出させる曲なのでこちらも生で聴けて嬉しかった曲です。

 

M12.ハルカ

イントロと共に「いつも見えないところで頑張っている貴方に捧げます」といった言葉から披露されました。

この曲に限らないのですが、光の当たらない「影」の部分にいる人に向けた曲がとても好きでして、また自分の好きなアーティストの話になるのですが(すぐそういう話をする)、Mr.Childrenさんの『彩り』と言った曲はまさにそれであり、やはりこう言った曲は良いなと思うことがあります。

 

M13.ツバメ

この曲が演奏されるとライブがもう終盤に近づいていると言った感覚になりますね。

昨年のロッキンでも終盤で歌われていますし、「会場1つとなってライブの終わりに向かって飛んでいく」(流石に考えすぎ)といったメッセージ的なのも読み取れそうですね。

 

M14.怪物

「腹の底から声出して行こうぜ(多分)」といった煽りと簡単なoverture的から始まりました。実は本ツアーでこの曲は公演によっては1曲目で演奏されているんですよね。この曲で始まるライブも体感してみたかったですが、それはまたの機会にお預けということになりました。

曲の中盤あたりの「Hey! Hey! Hey!」と拳を上げるパートがとても盛り上がったのを覚えています。

 

M15.群青

ライブの終盤といったらこの曲も外せないでしょう。多くのライブでオーラスであったり、あるいは終盤で披露されていることからフィナーレに向けた雰囲気作りや盛り上げ要因としてこの曲は演者側から大きな信頼が寄せられていそうですね。

また、先述したよう声出しが完全に解禁になりましたので、最後の大合唱パートには涙腺が緩んでしまいましたね。

ちなみにこの『怪物』と『群青』は両方とも歌い出しが「Ah...」から始めるためこの2曲の並びは「Ah パート」(ネーミングセンス0)にもなりましたね(?)。

 

M16.アドベンチャー

本編ラストの曲はこの曲になりました。代表曲などでなく今年リリースされた曲で締めているのも何か「攻め」の姿勢、その名の通り"アドベンチャー"的な意味でセトリを"冒険"している感じが垣間見えますね。

 

En1.アイドル

体感ですが5-6分ほど時間が空いてアンコールが始まりました。

大ボスソングの登場ですね。曲の途中で銀テープのようなものが発射されました。

こういったメッセージ性の強い曲が大好きでして、、、いつもはステージ上で華やかに演奏をしてくれているアーティストさんたちの”人間的な部分”が見れるといいますか、本音を思い切りぶつけて音楽に乗せてるのがたまらんのです。。。間違いなく2023年を代表する曲ですし、このタイミングで生で聴けて嬉しかったです。

 

ということで

ここまで読んで頂きありがとうございました。

圧倒的なパフォーマンス力を見せつけられたライブで、ライブ後の余韻がかなり続き、思い出深い日になりました。初めて聴けた曲もそうでない曲も、やはり一つ一つの曲の背景に小説(ストーリー)があるのがこのバンドの1番の強みであり魅力でもあります。そのため一つ一つの時間が良い意味で全く別の世界にいるような感じがしました。

改めてYOASOBIというバンドを、そして音楽を好きになれました。

メンバーの皆さん、楽しい思い出をありがとうございました。

また何処かのライブやフェスでお逢いできるのをを楽しみにしています。

 

 

そして最後に一つだけ、、、、、

余談を話させてください。

もちろん余談なので読まなくて良いパートです。

 

 

 

 

少し今回のYOASOBIのライブには特別な思いがありました。

というのも、実は2年前の武道館公演「NICE TO MEET YOU」の際に参加した時、当時も今回のライブと同じように配信がされたわけですが、歌唱力に対する否定的なコメントが目立っていたのを鮮明に覚えています。

もちろん人の感じ方はそれぞれです。1つ1つの意見に正しい / 間違っているといったものはないと思いますし、人によって感じ方が異なるのが音楽を含めた芸術の最大の魅力であると思うのです。

ただ、今回のライブ後、とりわけ配信後のSNSでの反響などを見ていると以前よりも否定的なコメントが少なかったような感じがしています。

わざわざこんな話題を取り上げること自体が火に油を注ぐ行為かもしれません、それも十分承知の上ですが、やはり自分の応援しているアーティストさんが褒められているのを見ると、図々しいですが自分のことのように嬉しくなります。

そう言った意味でも今回のライブは何か特別感のまとった思い出として記憶に残っています。

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。