【ネタバレ注意】YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火” に参加させていただきました。その感想をつらつらと。(埼玉公演)

ご無沙汰しております。

久しぶりのブログになります。

先日、今話題沸騰のYOASOBIさんが開催しているツアー「YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火” 」に参加させていただきました。また、その日の同時配信された映像のチケットも方も購入し、”2度”楽しませていただきました。

今回はセットリストをざっと振り返りつつその感想をつらつらと書いていこうと思います。

自分にとってのYOASOBIのライブは2021年に日本武道館で行われた「NICE TO MEET YOU」以来となる参戦です。

 

セットリストとその感想

M1.祝福

1曲目から演出と音量全開の披露でした。

この曲だけに関わらず、今回のライブ全体に言えることなのですが、とにかく音が大きくド派手にステージでメンバー全員が暴れている感じがありました。文字通りファンとの逢瀬を『祝福』してくれているような選曲とパフォーマンスかなと感じます。

演者側にとってこのツアーは声出しが完全に解禁された初のライブでもあり、そういう意味では何か意味を持たせた選曲なのかなとも感じます(そういえば今年の3月にボーカルのikuraさんは大学をご卒業されましたね、大変おめでとうございます)。

 

M2.夜に駆ける

早速代表曲を切ってくる選曲に、今ツアーに対する”攻め”な雰囲気を感じました。

前回の武道館公演「NICE TO MEET YOU」では中盤のトリとして、ライブの中における大事な局面で大きく演奏されましたが、あえて今回は序盤に披露することでこの曲に対する「大事な局面で演奏しなければならない」といったようなある種のプレッシャー的なものからの解放と、見る側にとっては後ろの曲目を予想させないと言った意味で新奇(新規)性のある曲順ではないかと思います。

昨年行われた「ROCK IN JAPAN FES 2022」に出演した際、当時では珍しかったこの曲の序盤(1曲目)での披露があったため、この時に序盤で披露することに対するヒント的なものを得たのかなとも考えられますね。

 

M3.三原色

Ayaseさんがマイクを取り、SMCぽいものが入ってからの披露となりました。

ikuraさんが歌で巧みに会場を盛り上げ、Ayaseさんが歌でなく(話し)言葉で挨拶代わりに聴衆とコミュニケーションを取り、時には煽り、会場をさらにあっためていくといったこの流れはこの2人だからこそ作り出せる世界感なのかもしれません。

そして、こちらも『夜に駆ける』に続き、ヒット曲を切ってきました。おおよそ1年半ぶりのワンマンライブでもあるため、ここで1つ前回との差別化を図った選曲とも感じられますね。

 

M4.セブンティー

ここから4曲は今年リリースされたEP『はじめての』からの選曲になりました。

曲中でAyaseさんをはじめとしたバンドメンバーがメロディ・リズムに合わせて拳をあげて「オイ!オイ!オイ!...」と会場を煽っていたのが印象的でした。この曲の原作は『色違いのトランプ』という作品であったのもあり、ファンの方が持つペンライトが1色でなくカラフルに輝いていたのが記憶に残っています。

 

M5.ミスター

上述したEP『はじめての』の中ではこの曲が一番好きなんですよね。。。

イントロや間奏・アウトロ中の「La la la la la〜la...」に合わせてワイパー的なものがされていました。前曲の『セブンティーン』に比べるとテンポなどはスローですが、その分ノリやすいテンポと言いましょうか、こういうミドルバラード的なリズムやテンポ感が好きな自分にとっては大変楽しい時間になりました。

 

M6.海のまにまに

ここで1つ静かめの選曲がされましたね。場の雰囲気や曲調などが『アンコール』に近しいなということを会場にいて感じました。

このM4〜7は本ツアーではなんとなくセットで披露することで今この瞬間の等身大の自分達を見せる時間になったのかなと思います。

 

M7.好きだ

「今、恋をしている人〜〜??✋」といったikuraさんからのMCからの披露でした。

歌詞中の「私 君のことがAh ah ah...」という歌詞がとても好きでして、この歌詞こそ「NOVEL INTO MUSIC」というYOASOBIのキャッチコピーとも言えるこの言葉を体現しているのかなと思います。

「私 君のことが(『好きだ』)」と言いたいのになかなか言えない、、、といった主人公の気持ちを表現しているのかなと感じるのです。

小説(文字)だと、なかなかこういう情景は伝わりにくい(この伝わりづらさが本の良いところでもあるのですが)と思いますが、それを音楽にして曲に落とし込むことでそういった内面的な部分も汲み取れるという意味でも、素敵な歌詞だなと感じるわけです。

 

M8.優しい彗星

間奏中に観客側を見て「綺麗だ、ありがとう」とikuraさんが(記憶があっていれば)言っていたのを覚えています。また、その間奏中のAssHさんのギターソロもとっても絶品でして、哀愁とこの曲の音の優しさを感じさせるようなギターの音が会場と曲の雰囲気にとてもマッチしていて感動したのを覚えています。

 

M9.もしも命が描けたら

2021年の「NICE TO MEET YOU」では、overture的な扱いとして原作の一節?を朗読してからの披露となりました。このシーンが自分の中でかなり印象に残っていましたので、(朗読の演出はありませんでしたが)またこの場でこの曲を聴けてよかったなと思います。

前の曲に続き、しばしの間、しっぽりムードが続く時間でしたので、一旦ここで(良い意味で)盛り上がることなく曲をしっかりと受け止められた時間になりました。

 

M10.たぶん

ここからの3曲は、1stアルバム「THE BOOK」からの選曲となりました。

「リズムに乗せて一生に踊りましょう」といった語りから披露されました。

ここまで静かな曲が続いていたため、聞き手をもう一度温まらせるための布石とも取れる時間でした。

2年前の「NICE TO MEET YOU」では『たぶん→もしも命が描けたら』の順で演奏された一方、今回のツアーは『もしも命が描けたら→たぶん』という逆の順でした。演者側にとってこの2曲は似た位置付けの曲なのでしょうか。あるいは(原作を読んでいないので詳細は分かりかねますが、)原作における共通点や似た点、あるいは実際にお話を曲に落とし込んでいくにおいて、何か関連性のようなものがあるのかなということも読み取れそうですね。

 

M11.ハルジオン

徐々に熱気が戻ってきた感じといいますか、ここで1つ会場の雰囲気が変わったような記憶があります。この曲は自分にとって「THE YOASOBI」といった感じの曲なのです。YOASOBIといったらこの曲を思い出す(サザンオールスターズと言ったら夏だ!のように)メロディ・歌詞・演出など含め、このバンド(ユニット?)を思い出させる曲なのでこちらも生で聴けて嬉しかった曲です。

 

M12.ハルカ

イントロと共に「いつも見えないところで頑張っている貴方に捧げます」といった言葉から披露されました。

この曲に限らないのですが、光の当たらない「影」の部分にいる人に向けた曲がとても好きでして、また自分の好きなアーティストの話になるのですが(すぐそういう話をする)、Mr.Childrenさんの『彩り』と言った曲はまさにそれであり、やはりこう言った曲は良いなと思うことがあります。

 

M13.ツバメ

この曲が演奏されるとライブがもう終盤に近づいていると言った感覚になりますね。

昨年のロッキンでも終盤で歌われていますし、「会場1つとなってライブの終わりに向かって飛んでいく」(流石に考えすぎ)といったメッセージ的なのも読み取れそうですね。

 

M14.怪物

「腹の底から声出して行こうぜ(多分)」といった煽りと簡単なoverture的から始まりました。実は本ツアーでこの曲は公演によっては1曲目で演奏されているんですよね。この曲で始まるライブも体感してみたかったですが、それはまたの機会にお預けということになりました。

曲の中盤あたりの「Hey! Hey! Hey!」と拳を上げるパートがとても盛り上がったのを覚えています。

 

M15.群青

ライブの終盤といったらこの曲も外せないでしょう。多くのライブでオーラスであったり、あるいは終盤で披露されていることからフィナーレに向けた雰囲気作りや盛り上げ要因としてこの曲は演者側から大きな信頼が寄せられていそうですね。

また、先述したよう声出しが完全に解禁になりましたので、最後の大合唱パートには涙腺が緩んでしまいましたね。

ちなみにこの『怪物』と『群青』は両方とも歌い出しが「Ah...」から始めるためこの2曲の並びは「Ah パート」(ネーミングセンス0)にもなりましたね(?)。

 

M16.アドベンチャー

本編ラストの曲はこの曲になりました。代表曲などでなく今年リリースされた曲で締めているのも何か「攻め」の姿勢、その名の通り"アドベンチャー"的な意味でセトリを"冒険"している感じが垣間見えますね。

 

En1.アイドル

体感ですが5-6分ほど時間が空いてアンコールが始まりました。

大ボスソングの登場ですね。曲の途中で銀テープのようなものが発射されました。

こういったメッセージ性の強い曲が大好きでして、、、いつもはステージ上で華やかに演奏をしてくれているアーティストさんたちの”人間的な部分”が見れるといいますか、本音を思い切りぶつけて音楽に乗せてるのがたまらんのです。。。間違いなく2023年を代表する曲ですし、このタイミングで生で聴けて嬉しかったです。

 

ということで

ここまで読んで頂きありがとうございました。

圧倒的なパフォーマンス力を見せつけられたライブで、ライブ後の余韻がかなり続き、思い出深い日になりました。初めて聴けた曲もそうでない曲も、やはり一つ一つの曲の背景に小説(ストーリー)があるのがこのバンドの1番の強みであり魅力でもあります。そのため一つ一つの時間が良い意味で全く別の世界にいるような感じがしました。

改めてYOASOBIというバンドを、そして音楽を好きになれました。

メンバーの皆さん、楽しい思い出をありがとうございました。

また何処かのライブやフェスでお逢いできるのをを楽しみにしています。

 

 

そして最後に一つだけ、、、、、

余談を話させてください。

もちろん余談なので読まなくて良いパートです。

 

 

 

 

少し今回のYOASOBIのライブには特別な思いがありました。

というのも、実は2年前の武道館公演「NICE TO MEET YOU」の際に参加した時、当時も今回のライブと同じように配信がされたわけですが、歌唱力に対する否定的なコメントが目立っていたのを鮮明に覚えています。

もちろん人の感じ方はそれぞれです。1つ1つの意見に正しい / 間違っているといったものはないと思いますし、人によって感じ方が異なるのが音楽を含めた芸術の最大の魅力であると思うのです。

ただ、今回のライブ後、とりわけ配信後のSNSでの反響などを見ていると以前よりも否定的なコメントが少なかったような感じがしています。

わざわざこんな話題を取り上げること自体が火に油を注ぐ行為かもしれません、それも十分承知の上ですが、やはり自分の応援しているアーティストさんが褒められているのを見ると、図々しいですが自分のことのように嬉しくなります。

そう言った意味でも今回のライブは何か特別感のまとった思い出として記憶に残っています。

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。

【仮】サザンオールスターズ 年越しライブ 2019......がもしあった時のセットリストを予想してみた。

題名の通りでございます。

同年の3/30〜6/16に『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019「"キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!"だと!?ふざけるな!!」』が全国11都市22公演で行われました。セットリストも40年間の活動を振り返るような、新旧のヒット曲から、いわゆるレアコアな曲まで披露されたツアーとなりました。

 

そんなツアーがあった年の年末に、もし年末の単独ライブがあったら...という妄想をしたファンの方々もきっと少なくないはず。ということで、実際には行われなませんでしたが、雑にセットリスト予想をしていこうと思います。

 

では本題へ、

〈オープニング〉

M1.C調言葉に御用心(1979)

1曲目に関してかなり悩みました。

年末・年越し公演ということで多少セットリストのジェットコースター感があっても良いのかなという点、この曲はリリースからちょうど40年という点などを踏まえ、この曲に。もしここで披露されれば、ライブでの披露は2010年代では最初で最後になることでしょう。

 

M2.フリフリ'65(1989)

年越しでは、序盤で特にギター持ちで披露されるというイメージが個人的にはありまして、、、2004年と2014年の年越しライブでは共に2曲目で選出されており、前の曲の盛り上がりをさらに加速させるといったような要員かなとも思います。またこちらもリリースからちょうど30周年ということで選出させていただきました。

 

M3.東京VICTORY(2014)

これまでは煽りのパートで歌われてきましたが、同年の「ふざけるなツアー」では1曲目というこれまでになかった位置で披露されました。そのやり方を受け継ぐと言いましょうか、煽りでの披露はたくさんされてきましたのでそういった意味で序盤披露をここでも続けるのかなという予想でございます。

 

〈ミドルバラードのコーナー(?)〉

M4.ドラマで始まる恋なのに(1996)

M5.素敵なバーディー(NO NO BIRDY)(1993)

M6.OH,GIRL(悲しい胸のスクリーン)(1990)

M7.Hello My Love(1981)

M8.EMANON(1983)

ここからは少しダイジェスト気味にいこうと思います。

オープニング3曲で盛り上がったので、ここから数曲は少し落ち着いたしっぽり系のラブ・ミドル・バラード(言いたいだけ)を並べてみました。

ライブ初披露となる「ドラマで始まる恋なのに」から始まり、ちょうど15年前のライブである「年越しライブ 暮れのサナカ」の選曲をほんのり意識しつつ...といった感じでございます。

 

〈ちょっとだけ新しめのコーナー〉

M9.愛と欲望の日々(2004)

M10.君こそスターだ(2004)

M11.愛はスローにちょっとずつ(2019)

ふざけるなツアーの方では「彩〜Aja〜」「神の島遥か国」「ロックンロール・スーパーマン〜Rock'n Roll Super Man」など、アルバム「キラーストリート」選出が多くあったため、この流れをこのライブでも踏もうと思います。

「愛はスローにちょっとずつ」に関しましては、「ツアーでお客さんと共に育てていく曲」といった旨の発言が桑田さんからあったため、その成長の集大成と言いますか、年末に披露することに1つ意味があるのかなと思い選びました。

 

そしてこの後メンバー紹介へと入ります。

 

〈アコースティック・アンプラグドコーナー〉

M12.恋はお熱く(1978)

M13.冷たい夏(1991)

M14.悲しみはメリーゴーランド(1985)

メンバー紹介後は、お久しぶりの曲たちで少しミニマムに...といった試みでございます。

「お熱く」と「冷たい」を隣り合わせにしたいだけのコーナーでもありますが、やはりファンとしては2000年の茅ヶ崎ライブの「冷たい夏」リベンジをしてほしいところです。そして悲しみはメリーゴーランドは単純にこの位置で聞きたいだけです←

 

〈アルバムの1曲目を振り返ろうのコーナー〉

M15.BOON BOON BOON〜OUR LOVE[MEDLEY](1992)

M16.胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ(1996)

M17.NO-NO-YEAH / GO-GO-YEAH(1998)

M18.からっぽのブルース(2005)

デビューから1985年までは毎年アルバムを出していたのに対し、90年代は(桑田さんソロを含め)2年に1枚リリースと、頻度こそ減ったもののその濃密さ・音楽性というものは上がっているようにも感じます。

そんな90年代サザンを支えたアルバムのうち「世に万葉の花が咲くなり」「Young Love」「さくら」と、キャリア史上2作目となる2枚組アルバム「キラーストリート」の1曲目を並べてみた構成になります。どの曲も15年以上ライブではお目にかかれていませんし、ここで1つ大胆な選曲を並べてみるのも面白いのかなという感じございます。

 

〈港町・愛と青春の横浜ソングコーナー〉

M19.涙のアベニュー(1980)

M20.思い出のスター・ダスト(1982)

M21.シャ・ラ・ラ(1980)

M22.メリケン情緒は涙のカラー(1984

M23.LOVE AFFAIR〜秘密のデート(1998)

これがやりたかったのです。

2003年のいわゆる「流石だツアー」では、「涙のアベニュー→思い出のスター・ダスト→シャ・ラ・ラ」の3曲が、2014年の年越しライブ「ひつじだよ!全員集合!」では「涙のアベニュー→思い出のスター・ダスト→シャ・ラ・ラ→LOVE AFFAIR〜秘密のデート」が続けて披露されました。

サザンの横浜ソングと言ったら、やはりこれら4曲に加えメリケン情緒先輩もいなければなりません。ということで、この並びになりました。

メリケン情緒先輩は1996年から2008年まで4年に1回は必ずライブで披露され、2000年の「ゴン太くんのつどい」では1曲目にも選ばれています。真夏の大感謝祭以降はお目に書かれていませんし、こういったテーマに沿った並びというものも一度は見てみたいものですね。

 

〈煽りコーナー〉

M24.overture〜アロエ(2015)

M25.OH!!SUMMER QUEEN〜夏の女王様〜(2008)

M26.BOHBO No.5(2005)

M27.ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)(1983)

M28.勝手にシンドバッド(1978)

サザンの煽りと言いますと「勝手にシンドバッド」「ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)」「マチルダBABY」「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」「みんなのうた」「マンピーのG★SPOT」「匂艶THE NIGHT CLUB」「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」など20世紀にリリースされた曲での構成が多くまたその力も強いため、21世紀生まれの曲たちは力があってもなかなか煽りのスタメンには入れていないのかなと思います。

そんな状況があるのも踏まえM24-26の選曲です。

 

ただ、そんなことをしていると初期の曲たちは黙っていられないわけです(?)、というのもあり、ここは定番に従いM27-28を選びました。特に「勝手にシンドバッド」は、ロッキン、紅白でのユーミンさんとの掛け合いなどを考えますと、必須の選択肢なのかなと思います。そして、ここで年越しをする想定でございます。

 

〈アンコール〉

En1.壮年JUMP(2018)

En2.涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE(2003)

En3夕方 HOLD ON ME(1984

En4.Oh!クラウディア(1982)

年が明けて、アンコールになり、その年の活動の締めくくりと新たなスタートにおいて「色んな歌、ありがとうステージで」という歌詞はまた違った意味での響くでしょうね。

涙の海で抱かれたいに関しましてはなんとなくギター持ちで、そしてそのまま間髪入れずに夕方 HOLD ON MEへと繋がってほしいなという感じです。

そしてオーラスですが、とても悩みました。年越しということで、1999年の「晴れ着DEポン」、2014年の「ひつじだよ!全員集合!」でもオーラス披露されたこの曲を、ということにしました。そして「まるで夢のような今日の横浜」といったあのアレンジも再現してほしいですね。

 

ということで

初の妄想コーナーでした。

立て続けにサザンに関するものを書いているのは、未だソロ・洋楽ムードから抜けられない自分への戒めでもあります。

サザンでの年越しライブ、有観客ですと2014年以来、およそ9年間ほど開催されてないため、近いうちにまた開催されると良いですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

はよサザンに会いたいな。。。

 

 

 

サザンオールスターズのドームツアーにおける「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」に関して振り返ってみる。

昨年(2022年)に桑田さんがソロアーティストとして3度目となる5大ドームツアーを開催したことが話題となりました。

 

一方サザンでのドームツアーはどんなもんじゃいということで振り返ってみますと、

1999年

「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」

2005年

みんなが好きです!」

2015年

「おいしい葡萄の旅」

2019年

キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎

の4つでした(名前は公式さんから引用)。

 

余談ですが、桑田さんご自身のキャリアとして見ると、

2015年

「おいしい葡萄の旅」(サザン)

2017年

「がらくた」(ソロ)

2019年

キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」(サザン)

2022年

「お互い元気に頑張りましょう!!」(ソロ)

 

と、おおよそ2-3年に一回ドームツアー(あるいはドーム&アリーナ)を行なっているんですよね。

このように文字として並べますと改めてその凄さを実感できるといいますか、

キャリアが30年以上あるとは思えないですね。

 

話を戻します。

上述した4つのサザンのドームツアーのセトリを振り返りますと、

キャリアを重ねると共に曲数も増えている(セオーノ:28曲)(みんなが好きです:29曲)(葡萄:36曲)(ふざけるな:36曲)状況でもあるため、披露される曲は新旧・レアコア・ジャンル問わず様々な曲が披露されています。

今回はそんな4つのドームツアーでセトリ入り皆勤をしている1984年リリースの「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」に注目したいと思います。

 

ちなみに、4回のうち3回披露(日替わりを含む)に絞ると、

「マチルダBABY」(みん好き, 葡萄, ふざけるな)

希望の轍」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

マンピーのG★SPOT」(セオーノ, 葡萄, ふざけるな)

「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

イエローマン〜星の王子様〜」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

ロックンロール・スーパーマン〜Rock'n Roll Super Man」(みん好き, 葡萄, ふざけるな)

など、

 

2回に絞ると(日替わりを含む)、

勝手にシンドバッド」(みん好き, ふざけるな)

栞のテーマ」(みん好き, 葡萄)

「My Foreplay Music」(セオーノ, みん好き)

「JAPANEGGAE」(セオーノ, ふざけるな)

みんなのうた」(セオーノ, 葡萄)

エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」(セオーノ, 葡萄)

「ブリブリボーダーライン」(セオーノ, 葡萄)

「Soul Bomber(21世紀の精神爆破魔)」(セオーノ, 葡萄)

「01MESSENGER〜電子狂の詩」(セオーノ, 葡萄)

「CRY哀CRY」(セオーノ, ふざけるな)

「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」(セオーノ, ふざけるな)

神の島遥か国」(みん好き, ふざけるな)

「栄光の男」(葡萄, ふざけるな)

「東京VICTORY」(葡萄, ふざけるな)

「青春番外地」(葡萄, ふざけるな)

はっぴいえんど」(葡萄, ふざけるな)

など(漏れやミス等があったらすいません)があります。

 

話を戻します(2回目)。

ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」という曲自体は、

周年のライブ、アルバムツアー、フェス、スタジオライブなど多くの場面で披露される定番曲でもありますので納得の選曲でもあります。

まずここで面白いのが、4回すべてのライブにおいて披露のされ方が違うという点なのです。

セオーノ :M2(序盤)披露でハンドマイク持ち。

みん好き :煽り(終盤)披露でギター持ち。

葡萄の旅 :M2(序盤)披露でギター持ち。

ふざけるな:煽り(終盤)披露でハンドマイク持ち。

 

およそ20年間(セオーノの1999年からふざけるなの2019年)という長いスパンにはなりますが、このように4回の披露の仕方にアレンジを効かせているのは、ただでさえ披露される回数が多いこの曲ですから、聞き手からのマンネリ感(ひばりちゃん?)を減らすものといいますか、ドーム公演における新鮮さをこの曲に取り入れようとしたのかなとも受け取れますね。

 

今は4回の披露における相違点に目を向けましたが、次は共通点に目を向けようと思います。

 

この曲はリリースされた年が比較的近い曲と並んで披露されているという点で共通点的なのがあると伺えると思います。

 

セオーノ :JAPANEGGAE(1984年リリース)と次に披露。

みん好き :マチルダBABY(1983年リリース)の前に披露。

葡萄の旅 :Tarako1984年リリース)の次に披露。

ふざけるな:マチルダBABY(1983年リリース)の次に披露。

 

サザンのライブで「マチルダBABY→ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY) / ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)→マチルダBABY」の流れは鉄板的なものでもあるかと思いますが、それを差し置いても「JAPANEGGAE」や「Tarako」といったキャリアの中でもリリースされた年が近い曲と並べて披露がされています。

 

サザンのライブにおける、

希望の轍」「真夏の果実」「勝手にシンドバッド」「いとしのエリー

ソロのライブにおける、

「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」「白い恋人達

「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」「明日晴れるかな

などのように、曲自身がそのライブや局面の切り札として披露されるよりも、

前後の曲との連携やつながりといいますか、一曲単体というよりも流れ的なのを意識した曲であるのかなと個人的に思います。

 

ドームツアーということで、規模も大きく曲数も多いことを考えますと、比較的披露される回数が多いこの曲に対する「曲単体 / 個」の印象でなく、他の曲との繋がりを見せることで他の曲やいわゆるレアコア曲にスポットを当てようと試みたのかなと思います。

いうまでもなく、サザンは定番曲が強く層も厚いので、こう言った意味で演者側にも何かひと工夫を施したかったのかもしれませんね。

 

ということで今回はこれまでのライブの振り返りよりも緩めにつらつらと書かせていただきました。

 

桑田さんの5倍返しツアーも無事完走、KUWATA CUPや原さんのライブも無事に終わったということでサザン45thもいよいよ目前ですね。どんな一年になるのか、とても楽しみでございます。

 

ということで最後までお読みいただきありがとうございました。

相も変わらず、例年の如く花粉にやられている最中でございます。

花粉症のみなさんも、そうでない方も、お互い元気に頑張っていきましょう(そろそろ新しい締めのフレーズを考えなさい)。

 

 

 

 

 

【今更ながら】サザンオールスターズ 特別ライブ2020「Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~」の感想を今更ながらつらつらと。

2020年6月25日、

この日にサザンオールスターズはデビュー42周年を迎えました。

振り返るに、この時はいわゆるコロナ禍が始まった年であり、ライブを含めた人が集まるイベントが相次いで中止・延期になっていた頃でした。

そんな中で、「何か音楽人として、音楽の力で世の中を明るくできないか」といった桑田さんご自身の発案により、一夜限りのオンライン公演が聖地・横浜アリーナで開催されたのです。

今回はこのライブを見ての感想を今更ながらつらつらと語っていこうと思います。

 

「なんで今更?」となるかもですが、先月、たまたま自分のiPhoneのメモを整理してたところ、当時このライブを見た時の感想のメモが見つかったのです。

「当時書いたライブを見た直後の新鮮なメモがどうせ残ってるなら、このブログで供養してしまおう」、そんな試みでございます。

 

それでは本題へ、

M1.YOU

この日の直前の桑田さんのラジオで「1曲目はmeじゃない曲です。」といった公式ネタバレ(?)があったので、納得の選曲と思った方も多いのでないでしょうか。

「meじゃない曲」と聞くと、この「YOU」の他にも、「TO YOU」や「青い空の心(No me? More no!)」などをTwitterで予測してらっしゃる方もいまして、本当に脱帽でしたよ(?)。

 

この曲は1990年リリースの曲でもあるため、ちょうど30歳のお誕生日年において、晴れての1曲目の選出となりました。

 

M2.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)

「YOU」に続いての2曲目で披露されたのは「真夏の大感謝祭ライブ(2008年)」振りでした。2018〜2019年においては、いわゆる煽りパートでハンドマイクを持っての披露でした。そのためマンネリズム(ん?ひばりch...)解消のためにも、そしてオンライン公演という初めての舞台において、過去にも何度か披露したことがある立ち位置でこの曲を演奏するのは、演者側のこの曲に対するある種の信頼感というものも伺えますね。

 

M3.希望の轍

サザンで3曲目といえばこの曲でしょう。2019年のツアーを始め、過去の年越しライブでもこの位置で演奏されていますし、こちらも先ほどの信頼感的なものが影響してそうですね。

イントロを聴いた瞬間に「サザンの曲だ!」とわかるようなこの曲を序盤に置くことで、オンラインではありますが観客とのひさしぶりの再会(そして、ライブの再開)の合図変わりとなったような曲なのかなと思います。

Cメロに部分では「大変な毎日をご苦労様」「今日は楽しく行きましょう」と歌詞がアレンジされていましたね。

 

そして、このライブは、

「夢見るような愛のPotion寄せて」

「夢に見る姿の良さと美形のBlue Jean

「夢を乗せて走る車道」といったように、一言目が「夢」から始まる3曲でのスタートとなりましたね。

 

M4.Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)

こんな場所でお目にかかれるとは、、、ちょっと待って下さい ねェちゃん。

歌詞の中に「噂のタネにされたり 週刊誌に出たりで」という歌詞もありますが、桑田さんにとっては、この年の1月から週刊文春で「ポップス歌手の耐えれない軽さ」の連載が始まった時でもありますね。そしてライブの後の刊でもこのライブついて触れていたのでまさに「週刊誌に出たりで」を体現されていらっしゃいましたね(?)。

 

M5.フリフリ'65

こちらもこの位置で披露されることがなんとなく珍しいような感じもしますが、前曲の「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」とセットで歌われることは多いですね。

1999年の「晴れ着DEポン」では煽りの先頭と2番打者で、2014年の「ひつじだよ!全員集合!」では1曲目と2曲目での披露、そして今回のライブでは最初のMC明けの1〜2曲目(トータルで見ると4〜5曲目)での披露であったため、あとはアンコールの1.2曲目でセットで歌われたらコンプリートですね(?)。

 

M6.朝方ムーンライト

「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」と「フリフリ'65」で盛り上がった雰囲気から一変、少し落ち着いた雰囲気を持つこの曲が披露されました。

後半の歌詞が、「Woo 君がそばにいるようさ」「黄昏が迫る頃 面影と出会うヨコハマ(街)」「また逢えるその日まで 離れ離れもイイさ」とアレンジが加えられていましたね。

この曲はシングル「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」のカップリングであるため、A面とB面でフリフリさんをサンドイッチした構成になりましたね(?)。

(余談ですが、シングル「フリフリ'65」のカップリングにはライブ音源の「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」が収録されているため、なんとも三角関係のような曲たちですね(?)。)

 

M7.タバコ・ロードにセクシーばあちゃん

先ほどの「朝方ムーンライト」の歌詞のアレンジも含め、今回のライブは、(離れ離れと言った意味での一時的な)「別れ」をテーマにした楽曲が披露されているイメージがあります。コロナで会いたい人にも会えないという状況を恋愛メタファー的な表現で再現しているのかなと、この曲の披露も含めオンライン公演だからこそのアレンジ・セットリストなのかなと感じます。

曲の前にovertureがありましたが、こちらは2013年のいわゆる「灼熱マンピー」の時と同じものでしたね。

 

M8.海

この曲、、、とても好きなんですよね。

メロディから何まで全て好きで、今回はオンラインという形でしたがお目にかかれて嬉しかったものです。こちらも「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」同様、「灼熱マンピー」以来の披露となりました。

そして、これを書いているときに気づいたのですが、今回のライブの4曲目から11曲目までは全て80年代の曲なのですね。

この頃はデビューから1985年まで、それぞれの色や雰囲気は全く異なるものの毎年アルバムを出していたサザンです。

そう言った意味でもその頃のキャリアを一つずつ丁寧に遡るような選曲になったのかなと思います。

 

M9.夕陽に別れを告げて

サザンの卒業ソングといえばこの方でしょう。

自分はこのライブのちょうど3か月前(2020年3月)に高校を無事に卒業したのですが、その時の式は、コロナのこともあり来賓・保護者は参加できず、また国歌・校歌は斉唱ではなく「斉聴(静聴)」だったんですよね。

そんなこともあり、この曲の披露でなんとなくサザンに卒業を祝っていただいた、といったような特別な感覚にもなりました。

「独り身の辛さを音楽(おと)に託してお互いに笑い合える」と言う歌詞も、あまり人と会えないご時世でどうしても「ひとり(一人・独り)時間」が多かったことをも踏まえた選曲だったのかなと思います。

 

M10.シャ・ラ・ラ

この曲の披露に対して、当時反響が大きかったのを記憶しています。

だって「Let me try to be back to this place anyday(いつか私にこの場所に戻って来させて)」と言う歌詞ですからね。

きっとこれをみていたファンの方々も、「またいつかこの場所でサザンに生で会いたい!」と思っていたことでしょう。そんな気持ちとリンクした歌詞ですもんね。

そして6/25というサザンのデビュー日であり、クリスマスとは真反対の日に冬の曲を演奏するのも良いもんですね(?)。

 

M11.天井桟敷の怪人

メンバー紹介と簡単な演出を通してこの曲に移ります。

この曲の披露は意外だったという方も多いのではないでしょうか。

曲中で、「御来場の皆さん!!最後にブラボー!!」「カーテンコールをありがとう!!さようならを言う前に」と言った歌詞もありますが、なんとなく翌年にソロとしてリリースされた「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」の「開演お待ちどうさん」のインスピレーションの元となっているような気もしますね。

 

M12.愛と欲望の日々

横アリでの披露は6年振りとなりましたね。間奏のギターソロにアレンジが加えられていました。

11曲目の「天井桟敷の怪人」はアルバム「葡萄(2015)」から、この曲は(2004年のシングル曲でもありますが)アルバム「キラーストリート(2005)」から、そして次の曲である(こちらもシングル曲でもありますが)「Bye Bye My Love(U are the one)」はアルバム「KAMAKURA(1985)」からの選曲でした。

このようにこれら3曲はこの日時点での最新アルバムと、キャリアにおける2枚組オリジナルアルバムからの選曲となったため、この部分もキャリアを遡るような選曲となりました。

 

M13.Bye Bye My Love(U are the one)

この曲の披露は納得でしょう。というもの今回のライブには”アンバサダー”として「さまぁ〜ず」のお二人が選ばれました。そしてこのお二人はかねてより他の音楽番組などでもこの曲が好きと仰っていました。そのためこのアンバサダーのお二人への敬意と申しましょうか、そんな粋な選曲だったのかなと思います。

 

M14.真夏の果実

全客席にあらかじめおかれたライトが輝き、綺麗な景色の中の演奏となりました。

この曲は中盤の大きな切り札として近年は披露されるようになりましたね。

この曲も1曲目の「YOU」同様、この年が30歳の誕生年となりました。

「こんな夜は涙見せずに また逢えると言って欲しい」、この歌詞も30年越しではありますが、何かコロナ禍で私たちが感じた気持ちとリンクをしているような気もしますね。

 

M15.東京VICTORY

結果的に翌年に持ち越されましたが、当時は「東京オリンピック」が開催予定だったため、この曲も納得の選曲でしょう。

真夏の果実→東京VICTORY」の並びは初めてではありますが、なんとなく既視感のあるような並びにも思えるんですよね。

これまで、真夏の果実の次には「太陽は罪な奴」「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」「涙の海で抱かれたい〜SEA OF LOVE〜」などといったバラードとは異なる爽快ナンバーの代表曲が披露されることが多々ありました。

そのため、代表曲を並べながらもその中でもあえて緩急をつけていく、といった演者側の工夫と言いますか、ライブの味の付け方なのではないかなと思います。

 

M16.匂艶THE NIGHT CLUB

前の曲の「東京VICTORY」から間髪入れずに披露となりました。

イントロ中に桑田さんが手を消毒をしていたのがなんともツボでございました。

煽りでの披露というように限定しますと、このような披露のされ方は、2018年のいわゆる「キックオフライブ」と「クローズアップサザン」振りであり、それより前に遡ると実に20年振り(ゴン太くんの集い(2000年))でした。

近年、とりわけサザン復活の2013年以降は、どうしても「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」「マチルダBABY」「ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)」「HOTEL PACIFIC」「みんなのうた」「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」「マンピーのG★SPOT」といった曲が主に煽りパートを構成していました。

あえてここで最近のセトリの組み方でなく、「渚園(1998年)」や「ゴン太くんの集い(2000年)」のように一昔前のセオリーを持ち込んできたのも面白いポイントですね。

 

M17.エロティカ・セブン EROTICA SEVEN

こちらは「おいしい葡萄の旅(2015)」以来、5年振りの演奏となりました。

勿論(?)あの例の部分は歌われませんでしたが、この曲はサザンの売上ランキングで見るとTSUNAMIについで2位ですから、この曲が持つ力は大きいと言いますか、歌詞・メロディ・演出含め一つの目玉となった選曲でしたね。

 

M18.マンピーのG★SPOT

こちらはもう近年のライブの鉄板となりましたね。

16曲目が「匂艶THE NIGHT CLUB」でなく、「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」の披露でしたら、いわゆる90年代の「エロ三部作」が並んだセトリとなりましたがそれは叶わず。

ダンサーがいたと記憶してますが(WOWOWの映像を確認しなさい)、コロナのこともあり、十分に距離が取られ、またマスクをつけての登場となっていたのも印象的でしたね。

 

M19.勝手にシンドバッド

「42年前のデビュー曲を謹んでお聞きくださ〜い!」という言葉から始まりました。

デビュー日のライブで、デビュー曲で本編を締めると言った意味では、今回のライブのテーマに沿った選曲でもありました。

2番の歌詞は、「いつになればコロナが収束するのかな」「お互いにそれまではグッと我慢の暮らしを続けましょう!!」といったように、いわゆる「Stay Home」を呼びかけた替え歌が披露されました。

「音楽人としてできること」ということを桑田さんは幾度か口にしてらっしゃると思いますが、この歌詞を変えたことはニュースキャスターや政治家の方々などには決してできない、音楽人らしい「Stay Home」の呼びかけであったのかなと思います。

 

En1.太陽は罪な奴

小休憩を終え、アンコールが始まります。

このライブは6/25ということで、リリース日が6/25の

勝手にシンドバッド(1978)」「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)(1984)」「みんなのうた(1988)」とこの曲が披露されたのかなとなんとなく推測。

この曲も横浜アリーナでの選曲となるとお久しぶり感がありますが、

真夏の果実」「涙のキッス」「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」「あなただけを〜Summer Heartbreak」「愛の言霊〜Spiritual Message〜」「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」らと一緒に90年代のサザンを支えたシングル曲でありますから、演者側にとってはこういった周年をテーマにしたライブでは必須の選択肢であるのかもしれませんね。

 

En2.ロックンロール・スーパーマン〜Rock'n Roll Superman〜

リリースからおよそ15年にわたるライブ披露の皆勤賞となりました、おめでとうございます(みんなが好きです、大感謝祭、灼熱マンピー、ひつじ、葡萄、ラララ、ふざけるな(日替わり枠))。

この曲の強いところは、聞く人によって解釈の仕方がたくさんある点なんですよね(この曲だけに関わらずですが)。

何かに向かっていく・挑戦する人の応援歌にもなれば、

自分自身を啓発させていく曲にもなりますし、

何かに落ち込んでいる人にとっては勇気づけられる曲にもなりますし、

もちろんライブではみんなで盛り上がって笑顔になれる曲ですし。。。

そう言った意味でも「Keep Smilin'」というフレーズに最も近い曲なのかなと感じます。

 

En3.みんなのうた

いつもの前奏から始まりました。

「あなたに守られながら 私はここにおります」、このフレーズにはグッときましたね。

42年間応援してくれたファンには勿論、その当時の世の中を支えてくれていたエッセンシャルワーカーの方へのメッセージや敬意としても取れますしね。

曲中では、恒例の放水ができな代わりに水風船をカメラに向かって投げたり、水鉄砲をカメラに向けて打っていたりと、オンライン公演ならではの演出もありました。

 

サザンのライブと言いますと、基本的にはバラードで会場全体を巻き込んで終わるというのが恒例ですが、今回は「みんなのうた」という盛り上がれる曲で、みんなで笑顔になって終われるのもライブテーマに沿った終わり方ですね。

 

ということで、

2年前以上のことをざっと振り返らせていただきました。

またこういう過去のライブの感想や振り返りは定期的にやろうかなと思います。

ということで最後までお読みいただきありがとうございました。

これからもお互い元気に頑張っていきましょう(締めのフレーズの少なさはなんとかならんのかい)。

 

 

 

 

【ネタバレ注意】桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「年末もお互い元気に頑張りましょう!!」(追加公演)に参加させていただきました。その感想をつらつらと。(横浜公演)

ご縁がありまして

追加公演として発表された、【桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「年末もお互い元気に頑張りましょう!!」】に参加をさせていただきました。

今回は例にならってその感想や思ったことをつらつらと書いていこうと思います。

 

少し余談ですが、

開演前のいつものアナウンスで

「追加公演のチケットを手に入れられた"""幸運な!"""(声量大)みなさま!!盛り上がる準備はできていますか!?」

と言っていたのがかなり印象的でした。コロナ禍前であれば大きな歓声があがったんじゃないかな、、、、と思うくらいの煽りスキル抜群のアナウンスでした。

 

ということで本題へ

M1.こんな僕でよかったら

思い返せばコロナ禍以降の桑田さんのソロとしての活動は、楽曲提供・2年連続の全国ツアー・CM出演・タイアップCM・音楽番組出演・チャリティー活動、ミニアルバム&ベストアルバムリリースなど、かなり精力的に活動をしてらっしゃっていました。

そしてこれらの活動の始まりとなったのが「少々大人っぽく...」という雰囲気をテーマにした「ブルーノートライブ」でした(2021年 春)。「Bar」の雰囲気を作り出し、「大人っぽく」始まったこのライブはある種この2年間の活動を最初からなぞるような、そんなイメージを持たせた演出と選曲だったのかなと感じます。(そしてこの曲もブルーノートライブで披露がされていましたね。)

2番がカットされてしまったのはきっとこの酒のせいなのでしょう(?)

 

M2.若い広場

横浜(神奈川県)でたった独りで膝を抱えて遠い故郷(茅ヶ崎市(こちらも神奈川県))を思い出した桑田さんはどんなことを思い浮かべたんでしょうかね(?)

前曲の「星を読みながらフラれた同志で波音のスイングに揺れていた」場所は、きっと「指を絡め星を見上げていた二人寝転ぶ屋根の上」だったのでしょうか。

 

M3.炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]

これまでの傾向でいくと、2023〜2025年はサザンオールスターズでの活動になりそうなことを考えますと、この「開演お待ちどうさん」を今後3年間聴けなくなることにもなるため、そんなことを思って少し寂しい気持ち(Just a man in loneliness)(言いたいだけ)にもなりました。

 

M4.MERRY X'MAS IN SUMMER

クリスマスが終わってもこの曲が聴けるとは思ってもいませんでしたね(?)

大サビ前の間奏中、そしてアウトロでは「もういくつ寝るとお正月」という歌詞が挿入されていました。これまでのドーム公演ではアウトロ中に「Jingle bell, Jingle bell, Jingle all the way〜」と歌われていましたが、「年末も」というライブのタイトルや季節感と時期などを踏まえた粋な変更点なのかなと感じます。

 

M5.可愛いミーナ

追加公演で何か変化があるならこの曲かな(大サビがフルで歌われるなど)と思いヤマを張っていましたが、特に目立った変更はなくドーム公演と同じように披露されました。

「ロマンティックが終わる時 独りぼっちの夜が来る」という歌詞は、

ロマンティックという名のライブが終わり、会場を出ると冬の冷たい風にあたって「寒っ」ってなるあの感覚に少し近いものを感じますね。

 

M6.真夜中のダンディー

なんと変化があったのはここでした。

1&2番のAメロの前半を音程を高くして(2002年に開催されたいわゆる「けいすけさん大変ねぇ」の歌い方)の披露だったのです。20年前のアレンジ、しかも自分はその頃1歳であるため画面の中でしか見たことなかったあの歌い方をまさか生で見られるとは、、、という衝撃と驚きでとても興奮してしまいました。

そして、どうやら札幌公演から披露されていたようですが、アウトロで桑田さんの「Smoke on the water」のギターソロが挿入されていました。

正直「カッコ良い」の一言に尽きます。ギターを鳴らしている桑田さんがあまりにもカッコ良すぎて、帰りの電車でSmoke on the waterをリピートしてしまったのは内緒です。

 

M7.明日晴れるかな

1番の「神より賜えし孤独やトラブル」からドラムが大きく入りましたね。思わず左右に動きたくなるようなリズムでした。桑田さんの強いところは、こう言ったバラードでも何か「盛り上がり」を感じられる部分なんですよね。

前の曲で派手に盛り上がった雰囲気から、バラード的な盛り上がりをして会場を巻き込む、そう言った意味でもこの2曲は、アンコール中の「銀河の星屑→白い恋人達」のような構成とリンクをしているなとも感じました。

 

M8.いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)

10年前のツアーでは年越しの曲として起用された曲ですが、今回は序盤に静かに披露がされました。

「滲んだ光が遠くで輝く」といった表現が個人的にお気に入りの一つで、推測するに、きっと涙目になっている主人公を描いていると思うのですが、こんなにも情緒的に涙目を表現できる日本語をよく思いつくな、、、と一人で感心しながら聞いていました。

 

M9.ダーリン

「年末」に「横浜」でライブといったらこの曲でしょう。

曲の終盤だったでしょうか、横浜の(おそらく)「ヨコハマコスモワールド」あたりの映像が映し出されていました。そのコスモワールドの観覧車にある時計が「19:54」となっていたのがなぜか記憶に残っていて、何か意味があるのかなと妄想にふけていました(結果的にその理由は思いつかず)。

 

M10.NUMBER WANDA GIRL〜恋するワンダ〜

イントロから会場の拍手が揃いに揃っていたのを覚えています。

やっぱりこう言った曲調と言いますか、ギターが沢山鳴り、テンポが速く、演出も全開であるといった雰囲気こそが「生のライブ」をより感じさせるのかなと思いました。

自分にとってこの曲は今回のツアーで初めてお目にかかれた曲であり、かねてより大好きな曲でしたので、「ナイス選曲!」と言いたくなるくらい嬉しかったです。

 

M11.赤い靴 〜 SMILE〜晴れ渡る空のように〜

横浜公演のご当地民謡枠は「赤い靴」でした。

「横浜の世にも悲しい曲を歌います」といったMCから入りましたが、この曲はサザンオールスターズの2004年の年越しライブでも演奏されていたのですね。

 

桑田さんが楽曲提供をした「恋人も濡れる街角」を個人的には期待していた(横浜を舞台にした曲、リリースから2022年がちょうど40周年であり、また桑田さんのこれまでの年越しライブでも曲の一部がカバーとして歌われることがあったため)のですが、その夢は叶わず。

 

個人的に(SMILE〜晴れ渡る空のように〜 の)、

「あなたがいて私の誇り(I'm so proud)」の部分において、

「あなたがいて」で観客側を指差し、

私の誇り(I'm so proud)で桑田さんが自身に手を向けていたのが、

今でも強く記憶に残っていて、自然と涙が出てしまいました。

 

M12.鏡(アコースティック ver)

メンバー紹介を終え、アコースティックコーナーに移ります。

個人的にこの曲は座ってじっと聴くのが好きなんですよね。

 

この曲では「君」という歌詞が多くありますが、この「君」とは誰を指しているんでしょうか。「鏡よ君に語ろう」という歌詞もありますが、鏡に映る人は無論自分の姿な訳です。過去の自分、あるいは(鏡に映る)空想の自分に対して、現実を知る鏡の前にいる自分が「幸せかい?」と話しかける、といった状況なのでしょうか。

この曲の収録アルバムは「孤独の太陽」でもあり、桑田さんのアルバムの中でもかなり内省的なアルバムの中にある曲ですから、そう言った意味で、何か別の自分に語りかける、そういった内省的な経験を曲として体現されているのかな、と、ふと思いました。

 

M13.BAN BAN BAN(アコースティック ver)

曲が始まった途端、多くの人が立ったような感じでした。

そんな中、自分の隣にいたご高齢の男性は最初の「BAN BAN BAN One day〜」の部分では、座りながら、そして小刻みに頷きながら(この曲に会えた嬉しさを噛み締めるように)聞いてらっしゃいました。

そして、「君は緑の風に乗る」の部分から立ったんですよね。

察するにこの方はかなり昔から桑田さんを応援されていたのかなと思います。

何せ1986年の曲な訳ですから、リリース当時を知る人にとっては思い出深い曲なのでしょう。そんな曲を目の前に、いろいろなことをだんだんと思い出し、そして立ったのかな、、、と思いました。

この一瞬の出来事が、なぜか記憶に残っているんですよね。

誠に勝手ですが少し感動をしてしまいました。

 

M14.Blue 〜こんな夜には踊れない(アコースティック ver)

アコースティックとなると観客に語りかけるといった意味で、観客と距離が近くなる印象がありますが、この曲は演出・ダンサー含めあえて距離をとるような曲だったのかなと思います。

こちらもやはり意表をついた選曲でしたし、大好きな曲であり、正直も聞けないのかなとも思っていたので、聞けて大変嬉しゅうございました(桑風)。

 

M15.なぎさホテル

イントロ中に桑田さんが上を見ながら左右に揺れていたのが印象的でした。

この曲は元々ユニクロさんのCMタイアップ曲として扱われ、しかもそのCMのみを見ると完全に冬の曲としてのイメージが強かったですが、PVやライブでの演出を見てから一気に夏のイメージへと変わりました。

 

M16.平和の街

タイアップソングにしては出来過ぎですね(今更)。

名古屋公演とMステでお見かけしたovertureがカットされていましたが、腕につけるライト含めこちらも会場全体で盛り上がる曲としての披露でした。

 

そしてこの新曲2曲ブロックの前にMCで紅白出演に関しても触れられていました。

「時代遅れのRock'n'Roll Band」に関してもお話され、「収録をもうしちゃったんだけど、ここ(横アリ)でやると思った?」と煽り気味なMCをしていたのが印象的で、大きな拍手にも包まれていました。

桑田さん曰く、やはり日程的な都合がどうしてもあったみたいで、収録日に加え、そのための練習の日なども十分に設けられなかった、と言ったようなニュアンスでした。

 

晦日の公演では、結果的に終演後に場内が暗転し、紅白の映像をみんなで見る時間が設けられました。

あのパフォーマンス、そしてその後のSNSなどでの反響を見ると、こう言ったご時世に紅白で「平和を願う」曲を披露するのに意味があったのかなと感じます。

 

M17.現代東京奇譚

今回のライブの演出部門での個人的優勝はこの曲です。

特に大サビ前の間奏で桜が散るピンクの演出から、大サビに入った瞬間に一気にオレンジ色に変わるあの演出が本当に圧巻でした。

 

横浜アリーナでの公演といえばSB席(ステージバック席)を設けた形態ですが、今回はこのSB席がありませんでした。しかし、この席がないこその演出でした。ステージのスクリーン全体で会場を巻き込むようなあの雰囲気も自分の中でかなり印象に残っています。

 

M18.ほととぎす[杜鵑草]

どうしてもこの曲で泣いてしまうのです。。。

平和の街でかなり明るい雰囲気になった後、現代東京奇譚とこの曲で、良い意味で落ちるところまで落ちるのが本当にたまらないのです。。。

なんとなく、内容的にも過去に目を向けてる曲ですが、最後に「繋ぎ合った手を離して」「振り向かないで 未来へ」と前を向こうとしている主人公がいるのも面白いなと思うポイントです。

 

M19.Soulコブラツイスト〜魂の悶絶

曲の最初から桑田さんが例の赤いタオルを首にかけていました。

また間奏中には「よっしゃ!!よっしゃ!!よっしゃ!!」と仰っており、この瞬間だけ20年前のライブでの桑田さんを見たような気持ちになりました(?)。

 

M20.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)〜年越し

前の曲の「Soulコブラツイスト〜魂の悶絶」から間髪入れずにイントロが流れました。

そしてこのイントロ中に桑田さんが「年が明けるぞ〜!!!」という掛け声を2回して一気に会場のボルテージがあがったのを覚えています。

自分もこの掛け声を聞いた瞬間にとても興奮をしてしまい、細かい記憶をあんまり覚えていないんですよね。。。会場の雰囲気が、文字通り熱気に溢れ、キラキラと輝き、スクリーンに「年越しまであと3分前 / 2分前 / 1分30秒 / 1分」と出るたびにその熱気とボルテージが上がっていく、、、本当にTHE年越しライブといったような雰囲気でした。

年越しと同時に天井から無数の風船が降ってきて、会場はカラフルに。

あまりにも観客が風船に夢中になるものですから、桑田さんも様子を伺いながら、「次行っていい?」と語りかけていたのも印象的でした。

 

M21.ヨシ子さん

そしてそして、2023年最初の曲はこの曲でした。

年明け一発目に披露されるのはこれが2回目?でしょうか。

簡単なovertureから始まりましたが、なにか異様な雰囲気を持つこの曲は、年越したことによる熱気に溢れた状況での披露であったため、大盛り上がりでした。風船が縦横に揺れており、カオスな雰囲気がより増したような感じでした。

 

M22.真っ赤な太陽〜波乗りジョニー

例のひばりちゃんが登場しました(?)。

本編のラストに置かれたこの曲ですが、演者側からも大きな信頼を得ていそうな曲ですね。演出全開・ダンサー全開・明るさMAXといったように、(去年のツアーのブログでもこの表現をしましたが)まさに「総力戦」であるような感じでした。

 

 

En1.ROCK AND ROLL HERO

この曲の前に、「アンコール何やろうかな、年末・紅白ということで、じゃあ氷川きよしさんでズンドコ節」といったMCがあり、桑田さんが即興的に「ズン・ズンズン・ズンドコ」というと観客が「き・よ・し」のリズムでの拍手でレスポンスをするといったことがありました。

何かこのように即興的なことから生まれる笑いや感動もライブの一つの醍醐味ですね。

そして「ROCK AND ROLL HERO」へ移りました。

こちらもピアノとギターが絡む音が絶妙に好みで、改めて好きやなと実感した曲でした。

 

En2.銀河の星屑

そして今回のツアーの目玉となる曲のお出ましです。

やはり何回聴いてもカッコ良いと言いますか、金原さん不在の穴を本当に上手に埋めたアレンジでした。特に間奏の中さんのギターソロは本当に圧巻で、その演奏の感想(間奏)はシラフじゃ説明できないくらいでしたよ(?)。

 

En3.白い恋人達

ソロのアンコールの切り札といえば、近年はこの曲になりましたね。

この曲は自分の生まれ年にリリースされた曲であり、個人的に思い入れがかなり強い曲なんですよね。

先ほどの「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」の時でも言わせていただきましたが、この曲も今後3年ほどは生で聞けないのかと思い、じっくり聞かせていただきました。

声の調子も良く、大サビでは自然と涙が出てしまいました。「ああ、ライブに来てよかった」と一番実感できたのはもしかしたらこの曲かもしれません。

 

En4.100万年の幸せ!!

本当に本当に最後の曲となってしまいました。

バンドメンバーやダンサーも含め、観客もみんなでなんとなくリズムに乗せて踊りながら会場全体で盛り上がるような曲でした。

曽我さんが獅子舞を持って踊っていたのが印象的でした。そのためサビの「ウパウパウパウパ」の部分のみ、曽我さんだけ「パクパクパクパク」と獅子舞の口を動かしていたのが個人的にはツボで、微笑ましかったです。

 

最後に

2022年も本当にいろいろなことがあった年でした。

そんな中、11月から大晦日までツアーを開催していただき、正直自分はこの期間中はツアーを軸に生きていた(予定やバイトのシフトなども含めて)ので、個人的にこれまでのどのライブよりも思い入れが強いライブになりました。

お金と時間をかけて初めて名古屋と大阪に遠征したのも思い出ですし、ライブの行きたさにチケットを先着発売で頑張って取ったのも今では良い思い出です。

こうしてやはり自分の人生には必ずどこかで桑田さんがいるものなのかなと改めて実感しました。

 

大きな事故もなく、無事にツアーが終わって本当によかったと思います。

桑田さん始め、スタッフの方々、ダンサーの方々、

本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

 

今年はいよいよサザンオールスターズ45周年の年です。

コロナ禍になっていち早く行動を起こし、配信という形で私たちの目の前に現れてくれたこのバンドですが、まだコロナ禍以降で対面では私たちのお目にはかかってないのですよね。

対面では人前に出ずに、この3年間、眠り続けたこのバンドが今年どう化けるのか、そんなことを期待しながら過ごしていこうと思います。

 

ということで最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからもお互い元気に頑張りましょう!!

 

 

 

【ネタバレ注意】桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」に参加させていただきました。その感想をつらつらと。(名古屋, 大阪&東京公演)

2022年もやっぱり

この歌手(ひと)の音楽を生で聴けるのがどれだけ幸せなことなのか、、、

とその幸せを名古屋・大阪・東京で精一杯噛みしめていました。

 

8月に桑田さん自身の新型コロナウイルス罹患により、已む無く「ROCK IN JAPAN FES 2022」への出場キャンセルをせざるを得なかったことへのリベンジ(5倍返し?)として開催された5大ドームツアー【桑田佳祐 LIVE TOUR 2022「お互い元気に頑張りましょう!!」】の名古屋・大阪・東京公演にお邪魔させていただきました。

 

今回は、演奏された曲・ライブへの感想や思ったことなどをつらつらと書いていこうかなと思います。(今回も例にならって長いです。)

(3公演分を記すとより一層長くなってしまいますので、要所要所をかいつまんでいこうと思います。)

 

セットリストとその感想

M1.こんな僕で良かったら

会場暗転と共に、雨が降り、雲がかかり、雷が鳴っている映像が映し出されました。

スクリーンに「若い広Bar」という文字が映し出され、そのステージ上にはバーテンダーとそのお酒を嗜んでいるバーの1シーンが映し出されました。

そのシーンの後、バーで聴くような(表現がバー初心者)ピアノの音とその後に続いてこの曲のイントロが流れたような記憶をしています(あんま覚えてない)。

ステージ真ん中に置かれた扉のようなものの中から桑田さんが扉を開けて登場、久しぶりにお会いできたこと、また生の声を聞けたことにより一気に涙が出てきてしまったのを覚えています。(そしておそらくこの扉はきっとバーの扉であることは言うまでもないでしょう。)

 

個人的に1曲目という位置ではノーマークでしたのでかなり驚きました。

この曲は、「ソロデビュー35周年目」としての桑田さんにとっての挨拶変わりも曲とでも言いましょうか、(これは想像ですが)「止むを得ないロッキンの出演キャンセルでファンの皆さんとの夏の逢瀬を作れなかった、迷惑をかけてしまったのに、今日はライブに来てくれてありがとう」、そんな意味を込めた「こんな僕で良かったら」だったのではないかと感じます。

 

2番の歌詞がカットされ、そのまま大サビ(?)が歌われた流れでしたが、まさか1曲目がこの曲、しかも11/23にリリースされるベストアルバム「いつも何処かで」の未収録曲からの披露だったことはきっと多くの人にとって衝撃だったのかなとも思います。

 

M2.若い広場

先ほどの「若い広Bar」の伏線回収でもきっとありますでしょう、リリースからライブ皆勤賞となりました。昨年のツアー同様、2番では前川清さんに真似た(?)歌い方をしていましたね。

最後の「愛の言葉をリル〜」の前の間奏部分が少し長めになり、そこで桑田さんからのショートMC(「1年ぶりに名古屋(大阪)に帰って参りました」「本日は宜しくお願いします」などといった簡単な挨拶だったと記憶しています)がありました。

 

M3.炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]

昨年のツアーと同じよう、イントロ前にovertureが入り、この曲のイメージらしい疾走感と爽快感ある演出でスタートしました。サビの内容的にも、今年もこの「3曲目」という位置での披露は納得でした。2年目にしてライブの鉄板曲になったこの曲の力は大きいですね。大サビでは「大阪に光 溢れるように」(名古屋はどうだったか忘れました笑)と替え歌をしていたのも印象的でした。

 

こちらの曲は「旅の空 雨があがったら まだ見ぬHeaven」という歌詞からスタートしますが、1曲目の「こんな僕で良かったら」の「雨が止み 雲が流れ行く」と何か重なる部分もありますね。

 

〜MC〜

名古屋やら、大阪やらの方言を交えつつ、ドームのお客さんに挨拶をしていました。

名古屋公演ではアリーナ前方のお客さんに「なんで(オレの)ライブに来たの?」などと質問をし、和気藹々と桑田さん自身もその場を楽しんでいらっしゃったのを鮮明に覚えています。

「何か聞こえてきまえんか?」と桑田さんが言うと、クリスマスの鈴の音が鳴り出し、スクリーンには会場に雪が降っているような演出が映し出され、その演出と共に流れた曲が、

 

M4.MERRY X'MAS IN SUMMER(KUWATA BAND

でした。ユニクロさんのCMのタイアップソングとしても起用されたこと、また9月に行われた「ひとりロッキン」でも歌われていたこと、そして先述したベストアルバムにも収録されたことから、本ツアーにおけるこの曲の披露への期待は高まる一方でした。そんな中披露されたこの曲はライブですと実に11年振りと言う、かなりお久しぶりの登場になりました。

 

この「MERRY X'MAS IN SUMMER」と聞いて思うことがありまして、この曲のタイトルを直訳すると「夏のクリスマス」となるわけです。「クリスマス(12/25)の夏」ということで、(夏と冬が真逆であると言う意味で)ちょうど反対の半年後と考えると6/25(サザンのデビュー日)のことを指しているのか、、、、と思ったことがあります。

来年の「サザン45周年」の1歩目として、ソロの中でもあえてKUWATA BAND名義のこの曲を持ってきたことも、何か面白いなと思う点かなと感じます。

 

M5.可愛いミーナ

この曲、、、、ほんとに一度生で聞いた見たかったんですよね。。。

物心ついた、それこそ桑田さんを好きになった初期からこの曲は本当に大好きで何度CDを聴いたことか、、、と思うくらい思い出深い曲です。

 

2021年にオンラインで開催された通称「ブルーノートライブ」の際、このライブの日が3/7(ミーナ)だったことから演奏への期待が高まっていました。結果的には聞けなかったため、個人的には今年、このような形で生でこの曲を聞けて本当に嬉しかったです。(この曲への惚気が止まらない)

 

そして念願の(?)大サビが前半部分までのみ披露されました。

「フラれて悲しくて涙が出てるんじゃない、タバコの煙が目に沁みただけなんだ」とフラれた悔しさを隠すようなこのフレーズは、なんともリアル感があって好きなんですよね。永遠に描けそうなので、ミーナさんへの惚気はまた別の機会にでも(?)。ということで次の曲に行きましょう。

 

M6.真夜中のダンディー

個人的に想定外ソングの1つでした。

昨年のツアーでは、福岡公演から日替わりのアンコール曲として登場し、同年開催の「ブルーノートライブ」(オンライン公演)で披露された桑田さんのギターソロ中での「Get Back / The Beatles」カバーに加え、間奏中、大サビ中、そして大サビ後でのバンドメンバーのソロ回しがかなり印象的だったこの曲は、本ツアーでは序盤でのお披露目となりました。

 

大サビ後のアウトロ中で、桑田さんによる簡単なギターソロと、桑田さん・斎藤さん・中さんの3人による、ツインギターソロならぬ「トリオギターソロ(?)」的なものが披露されました。

 

そして自分が行った名古屋公演では、大サビに入ると同時にスクリーンのモニターに「夢も希望も今は格子の窓の外に(近年ではカットされてしまう部分)」の歌詞が一瞬表示され、一人で盛り上がってしまいました。笑

運営側のミスなのか、リハーサル段階では歌っていたのか、真相はわかりませんが、この部分がカットされすぎており、存在すら危うかったですが、しっかりと生存確認ができてよかったです(?)。

 

今思い返せば今年の9月に行なわれた「ひとりロッキン」でも「MERRY X'MAS IN SUMMER」→「可愛いミーナ」→「真夜中のダンディー」の3曲はこの順で並んでの披露がされました。ツアーを見据えてのロッキンの選曲だったのか、あるいはロッキンで披露できなかったことへのある種のリベンジ的な選曲なのか、そんなことを考えるのも面白いですね。

 

M7.明日晴れるかな

曲順が一桁番台で披露されることが珍しいような、、、

こんな序盤でお目にかかれるとは思ってもいませんでした。

2012年・2017年のツアーでは、1番の部分がアカペラやアカペラ風にアレンジされていたので、ある意味最近流行りの(?)原曲アレンジされての披露でした。

 

自分が最初に桑田さんのライブに参加したのが、2017年のがらくたツアーの東京公演でした。当時は高校1年生でしたが、その当時も披露されたこの曲は今でも記憶の中でかなり鮮明に覚えているんです。本ツアーでも縁あって東京公演に参加することができましたが、ちょうど5年前にも同じ場所でも聞いたな、、、とふと思い出してしまい、胸の中で何かが込み上げてきて、涙してしまったのを覚えています。

今回のツアーはドームツアーというのもあり、自分が初参加をした「がらくたツアー」と照らし合わせては、感動する、という箇所がいくつかあります。

 

M8.いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)

この曲あっての本ツアーでしょう!!(断言)

こちらも納得の選曲ですね。この曲は「Someday(いつか)」の方で「Anytime(いつも)」の方ではないですよ(?)(つまらんことを言うな)。

 

個人的には序盤3曲で、大きく披露されるかなと思いましたが、これまでのツアーなどとは違い、特に目立ったアレンジもされず、こちらも”原曲通り”に披露されたのも良かったな、、、と感じる部分があります。

「雨に寄り添えば すれ違いばかり」というフレーズがとても好きで、前曲で「明日晴れるかな」と思っていたらまだ雨が降っていた、、、みたいな気候描写の移り変わりも1つ面白いポイントやなぁと感じましたね。

 

M9.愛のささくれ〜Nobody loves me(名古屋)/ ダーリン(大阪・東京)

まずは愛のささくれさんから。こちらもダンディーさん同様まさかの選曲でした。

振り返ればこの曲が収録されているアルバム「がらくた」リリースから今年はちょうど5年なんですね。そう考えると、前作のアルバム曲(ミニアルバムではなくフルアルバムとしての)のお披露目のコーナーと言いますか、こちらも選曲する側にとって外せない立ち位置ではあったのかなと思います(がらくたツアーで言う「古の風吹く杜〜悲しみよこんにちは」枠のような立ち位置。)

 

続いてダーリンさん。

この曲がライブ演奏されると白い恋人達が必ず演奏されると言うジンクスがあります(そこまですごいことでもない)(呼び捨て、元気になろうぜ、I LOVE YOU、悪戯ヨシ子、がらくたなど、、、)。

 

どうやら大阪公演からの変更と聞きましたが、冬場に合わせて、そしてツアー千秋楽の横浜に向けての選曲という位置付けでもありそうですね。

6曲目からこの曲の9曲目まではシングルA面からの選曲ゾーンともなりました。

周年ライブとして、ソロとしてのキャリアの”旨味”を感じることができる4曲のゾーンとなったのかなと感じています。

 

M10.NUMBER WANDA GIRL〜恋するワンダ〜

誠さんのギターのovertureから始まりました。最初にこのovertureを聴いた時は「オアシス(と果樹園)か?」とつい呟いてしまいましたが、そんな予想は当たるはずもなく。

この曲も大好きな曲でして、生で聞けて嬉しかったです。特にサビのカメラワークが個人的にベストでして、この曲に関してはスクリーンの中の桑田さんをじっと見ていました。

このような中序盤でアッパーチューンで1盛り上がりするの構成が個人的に好きなので納得の選曲でした。

 

M11.燃えよドラゴンズ 〜 SMILE〜晴れ渡る空のように〜(名古屋)

  買い物ブギー 〜 SMILE〜晴れ渡る空のように〜(大阪)

  東京音頭 〜 SMILE〜晴れ渡る空のように〜(東京)

 

「各公演地の民謡を歌ってから次の曲(SMILE)につなげる」と言うMCが大阪公演でありました。

野球ファン、そして小さい頃から阪神ファンである自分にとっては桑田さんが歌う「燃えよドラゴンズ」「東京音頭」を生で聞けて嬉しかった一方で、「六甲おろし」が聞けなかったのが悔しい箇所になりました(?)。

 

SMILEの方では腕につけていたライトが光り、「演者のみでなく、会場全体で曲を作り上げる」といった形の演出になりました。大阪公演では8階のビスタルーム、東京公演では2階席であったため、会場を上から見下ろした時に見える約5万人のライトがイルミネーションのように見え、とても感動したのを覚えています。

 

また、この位置での披露も意外でした。「明日晴れるかな」「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」といったライブの終盤の切り札になるような曲を序盤に披露してしまうことで、ある意味この後何が歌われるのかと観客に思わせる点でも、近年のライブの構成とは一線を引いたセットリストになったのかなと感じています。

 

〜MC・メンバー紹介〜

昨年のツアー同様、音楽に合わせたソロ回しを交えたメンバー紹介でした。

メンバー紹介後、「会場が暑くて汗かいちゃった」と言ってハンカチ代わりに取り出したのが今年リリースの原さんのアルバム「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」のCDでした。ちゃっかり奥様のアルバムも自分で宣伝してしまう桑田さんに会場全体が和んだのを今でも覚えています。

東京公演では「今日(12/11)、(原さんが)誕生日なんですってね、ありがとうございます。」とその日逢瀬を楽しむファンとお祝いを少ししていたのも印象的でした。

 

M12.鏡

「アコースティックコーナーを2.3曲やります」といったMCから入ったのがまずこの曲でした。演出もかなり綺麗で、音楽の中に何か溶け込んでいるような、その中でユラユラと揺れているような、そんな感覚でした。

この曲は、のちに紹介する「現代東京奇譚」と共に、昨年の「ブルーノートライブ」で披露されると予想していた方も多かったイメージですので、聞けたことが念願だった人が多かったのではとも感じます。

 

本ツアーのセトリは、なんとなく今年リリースされたベスト盤からの選曲が予想されること、またアコースティックコーナーということで、次に来る曲は「風の詩を聴かせて」「明日へのマーチ」「JOURNEY」あたりが来るのかな、と構えていましたが、次に披露されたのは、

M13.BAN BAN BAN(アコースティック ver)

でした。まさかアコースティックという形でお目にかかれるとは思いませんでした。

今振り返ると、KUWATA BANDとしてのデビュー曲、つまり桑田さんのソロ活動の原点とも言える曲でもあるため、予想外の披露だった一方で納得の選曲であると感じます。

 

「Play rock!! The guitar man〜」の英詞の部分がカットされてしまいましたが、アコースティックらしいメロディとアレンジで、こちらもただ体を揺らして聞いているのが心地よかったのを覚えています。

 

M14.Blue 〜こんな夜には踊れない(アコースティック ver)

こちらもまさかの選曲でした、というよりも本ツアーはまさかの選曲が個人的には多くて楽しめる点が多くて良いなと思うことがあります。

この曲も本当に大好きなんですよね、、、こういうお洒落な大人っぽさを上手に表現した感じが好みで、正直セトリ予想をした時もノーマークな曲だったので生で見た時の衝撃が大きかったのを覚えています。。。

ちょうど20年前のツアーでは大胆なアレンジと共に煽り曲として披露されたこの曲が、今回はアコースティックという形で披露されるとは、、、本ツアーに参戦した人が口を揃えていう「神アレンジがあった」というのは、きっとこのことを指してる人も多いのでは、、、と感じます。

 

M15.なぎさホテル(新曲)

「新曲2曲を披露します」といった簡単なMCからのお披露目でした。

大阪公演以降(≒ベストアルバムリリース以降)では、チャートや各サイトでランキング1位になったことに対する感謝の言葉も述べられていました。

 

個人的にこのMCはライブの中でも凄く好きな瞬間で、

「桑田さんが新曲を出すという告知がある」→「ファンがそのニュースに喜ぶ」→「新曲がリリースされる」→「CDを購入し新曲を聞く」→「ライブで桑田さんから(1位にしてくれて)”ありがとう”と言っていただく」

という一連の流れが、ある種桑田さんとファンの”見えないやりとり”のように感じることがあるんですよね。桑田さんを好きでよかったなと思う瞬間でもあるわけです。。。

 

こちらも原曲通りに(?)披露されました。

激しく盛り上がるというより、先ほどの鏡と同じように、ただ桑田さんの音楽に身を任せ、その雰囲気にゆったりと浸かりながら聞くのが堪らなかったですね、、、

 

M16.平和の街(新曲)

名古屋公演ではミュージックステーションで披露されたのと同じように、簡単なoverture的なものがあって演奏が始まりました。「思った以上に盛り上がった!」という印象を受けました。いわゆる「ポップ歌手の新曲」といった感じで演出もリズムも含めとても楽しく盛り上がれたのを覚えています。

個人的にこの曲の2番サビと大サビ後に「だ〜れだれだ〜い」と桑田さんが歌詞の合間に合いの手を入れるのがすごい好きなんですよね。。。

 

M17.現代東京奇譚

M15-16は新曲枠として「なぎさホテル&平和の街」がセットで披露されましたが、「平和の街&現代東京奇譚」という街をテーマにその明暗を歌っているこの曲も、セットで見るとまた面白いなと感じます。

都会の街並みを映すモノクロの映像が流れる演出から始まりましたが、最初は「或る日路上で」が来るかなと思いましたが、そんな予想は当たるはずもなく、、、

 

この曲はまだソロとサザンも区別もつかないくらいの、まだファンになりたての頃に「ひとり紅白」を通して知った曲でして、なぜかメロディが頭に残りずっとこの曲を聴いていたのを覚えています。そんな、ある意味で思い出深い曲が聞けたのは嬉しかったです。

 

 

M18.ほととぎす[杜鵑草]

前回のドームツアー振りのお披露目となりましたね。

この曲に何度泣かされたことか、本ツアーで聴いた時も思わず涙していまいました。

自分がライブに参加させていただく理由の1つはこのようなバラードで「感傷に浸れる」からなんですよね。ただ何も考えずに桑田さんの曲を聴き、それに思いを馳せて感傷に浸る、実はこの流れが意外と日々のストレスや疲れの解消にもなるんですよね。特にこう言った重いバラードだからこそ、その雰囲気と空間を全身で味わう、そんなことができるのもライブの醍醐味であるということを改めて再認識しました。

 

前の曲の「現代東京奇譚」の「今は亡き面影が 泣くなと呼び掛ける」という歌詞と、この曲の「あなたがいつも笑顔でありますように たった一言の"お元気で”」という歌詞同士が、何かリンクを持ってそうとも感じられて、「泣くな」と呼びかけられた返答に笑顔で「お元気で」と伝えたのかなと、、、、そんなことを思ったこともあります。

 

M19.Soulコブラツイスト〜魂の悶絶

昨年のツアーと同じようなovertureから始まりました。

前曲の「ほととぎす」とは一転、演出も最大限に活かし、雰囲気もガラッと変わり、かなり明るい場になったのを覚えています。

大サビ前の間奏で、ハーモニカを吹いた後、「この道を行けばどうなるものか 迷わずいけよ 行けばわかるさ」という猪木さんリスペクトを曲中に織り交ぜていました。

こういうストレートに気持ちを伝える桑田さんのスタンスがとても好きなんですよね。

「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」の「でなきゃモテないじゃん!!」であったりなど、言葉にしにくかったり、照れ臭いような何がしかの気持ちや表現をスッと歌、あるいは演出に乗せて伝えてくれるのが一つの桑田さんの魅力なんでしょうね、、、、と、思います。

 

M20.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)

「Soulコブラツイスト〜」から曲を切らずそのままこの曲のイントロが流れました。

確実にと言って良いくらい、ライブの鉄板曲になりましたね。

「愛されたあの頃が遠ざかる」といいながら、35年間も愛されたこの曲の凄さとパワーを実感しました。

この曲では銀テープが打ち上げられましたが、これまでの反省を活かし(?)銀テープが届かない席にいるときは、銀テープを取ろうとしているファンのみなさんを見る桑田さんをしっかりと目に焼き付けました。ニコニコと、子を見るような目で会場全体を見渡していたのも印象的でした。

 

M21.ヨシ子さん

演奏のされ方は原曲とは異なったリズムでの斬新なアレンジでした。

ヨシ子さんの披露中にヨシ子さんが出てこないようになったのは、マンネリと考えたのか、あるいは演出上の問題なのかわかりませんが、どんどん曲中の雰囲気がカオスになっていました。大サビ前の部分ではご当地ネタを交えた歌詞のアレンジがされていましたね。

 

個人的にこのご当地ネタは曲に関わらずとても好きなんですよね。桑田さんの目に映るその土地のイメージがわかったり、あるいはその土地のみで披露されると言う意味でなにか「即興性」的な部分も感じることができますしね。

そう言った意味でも、去年のいわゆる「ご当地 LADY BLUES」は良い披露のされ方でなかったのではと感じます。

 

東京公演では1年の振り返り的な意味で「コロナ・円安・ウクライナ 今年も色々ありました」など、今のご時世に合わせた歌詞に変わっていたのも印象的でした。

(そういえば東京公演ではいつもより多めのカメラが入ってたらしいですね^^)

 

M22.真っ赤な太陽(美空ひばり)〜波乗りジョニー

胸元に「ひばりちゃん」と書いたテープが貼られ、簡単なMCが入りました。

有名アーティストの呼び方に関して、観客とかんたんな掛け合いをした後、

「私はマンネリズムが嫌い」「波乗りの歌なんかやらない」と言い、「最後に私の大好きな歌をやって帰るわ」と言って真赤な太陽を歌い、それに続き波乗りジョニーのお披露目でした。

本編最後での披露でしたが、最後の切り札としての立ち位置ではないかなとも感じました。イントロからドーム全体を沸かすことができる、有名曲でもある、演出もダンサーも全開である、こういった部分からある意味この曲には絶対的信頼を置いていることも伺えそうです。

 

そして小休憩を挟み、アンコールへと続きます。

 

En1.ROCK AND ROLL HERO

バンドメンバーがステージに戻ってきたあと、演奏前にピアノとギターの音がなっていたのを聴いてこの曲が披露されることをなんとなく察した人も多そうですね。

思い返せば10年前のツアーでもこの曲はアンコール1曲目として披露されていました。

学生である身としては「青春同志よ沈黙は愛じゃない」という歌詞がとても凄い好きで、この歌詞が色々なことへの行動力になることも多々ございました。

 

En2.銀河の星屑

今回のツアーで金原さんがバンドメンバーにいなかったため、この曲歌われないと勝手に油断をしていました(反省)。ただ、その分、中さんのギターをメインとした演奏となり、いわゆる「ロックアレンジ」されての演奏は素晴らしかったです。

普段(CD音源)はバイオリンのソロパートのようなものになっている2番サビ後の間奏ですが、今回はアレンジがされたギターソロであったこと、また名古屋では畳み掛けるようにそのギターソロが演奏され「音楽を魅せられた」瞬間でした(大阪&東京ではこの間奏のパートが若干短くなっていたような気もするんですよね。)。

 

この曲の数ある魅力の一つは、個人的にはメロディもそうですが歌詞なんですよね。

「I wanna be your lover」「憐れみの献花(はな)」「払い終わらぬ借金(ローン)」で韻を踏んでいたりと、桑田さんの符割の作り方の才能が特に全面に出ている曲かなとも思うのです。

 

En3.白い恋人達

前曲の「銀河の星屑」では演出の光などを”激しく”最大限に使った一方で、こちらは静かに会場全体を巻き込む演出でした。そのため、この2曲のみを見ると「動→静」や「熱→冷」といった流れが汲み取ることができ、ある意味真逆な曲目2つを大胆に隣り合わせにした構成であったのかなと思います。

波乗りジョニー」同様、この曲は2001年リリースであり、自分と同い年であることから、思い入れが強い1曲です。2番サビ後の間奏中、バンドメンバーが「(おそらく)Only you〜」と歌っている雰囲気がとても好きなんですよね。

そんなこの曲も、自分が桑田さんのライブに初参戦した5年前のがらくたツアーでもアンコール3曲目として、同じ位置で歌われていました。この部分を考えても、かなり思うことがあり、自然と涙が溢れたのを覚えています。

 

 

En4.100万年の幸せ!!

簡単なMCが入り、腕利きのメンバーたちの生演奏(?)による、このライブの最後の曲となりました。おそらく「祭りのあと」を歌うだろうと、自分含め思っていた方がかなりいたのだろうと思います。そんな中で、最後の曲としてこの曲が選ばれたのは正直意外ではありましたが、やはり何か心が塞ぎ込む出来事が続いた今年を振り返り、「前向きにみんなで幸せを願おうよ!」といったメッセージとも取れるのかなと感じました。

 

2番以降はバンドメンバーもダンサーと同じように踊り出した演出でした。10年前のツアーでの披露のされ方(この時の位置は本編オーラスでの披露)と同じように、桑田さんもバンドメンバーもダンサーも、そして観客もみんなで踊って終われるこの曲の力はかなり大きいものですね。

「夢のかけらを集めて旅に出ようか」、そんな曲で終わる本ツアーは、来年おそらく始まるであろうサザンオールスターズ45周年としての活動、そしてそれ以降のソロとしての活動への布石と意気込みとしても考えられるものであるかなと思います。

 

そして、、、、、、、

このツアーの1曲目の「こんな僕で良かったら」は、

「雨が止み 雲が流れ行く 夢拓く 彩か虹を見る」という歌詞で始まります。

一方最後の曲である、「100万年に幸せ!!」は、

「夢のかけらを集めて旅に出ようか 果てなき道 虹の彼方へ 歩いて行こう」という歌詞で終わります。

「雨が止んだ後に見えた虹を目がけて、その虹の彼方へ歩いて行こう」「ただその虹の彼方への道のりは紆余曲折である(≒人生はまるで雨のHighway)」的な要素も見受けられます。

偶然なのか、あるいは意図的なのかはわかりませんが、「虹」というテーマの一貫性も感じられますね。

 

ということで

長くダラダラと感想たる文を書いてきました。

きっとこのブログがしれっと公開される頃は本ツアーの札幌公演の直前の時期かなと思います。

追加公演の横浜公演3日間も発表されましたが、いよいよツアーの千秋楽も目の前に見えてきました。無事にツアーが終わることを願っております。

みなさんもお身体には十分お気をつけて、お互い元気に頑張っていきましょう(無理矢理)。

 

【はじめまして】桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」に関してつらつらと語ってみる。(新潟, 埼玉&横浜公演)

昨年行われた

桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」】の間奏を今更ながらつらつらと書いていこうと思います。

初めてこのようなブログを書くので、拙い文章にもなるかと思いますが、一人の若造がお送りする感想文のようなものだと思って読んでいただければと思います。

自分が参戦した公演は

10月2日(土)朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター

11月20日(土)さいたまスーパーアリーナ

12月31日(金)横浜アリーナ

(2022年1月3日(月)オンライン特別追加公演+おかわり配信)

の計3公演とオンライン公演に画面越しから参戦させてもらいました。

 

セットリストとその感想

M0.威風堂々

会場暗転からオープニングテーマとして「威風堂々」が流れました。

桑田さんの言葉を拝借しますとコロナ禍における「制限のあるライブ」に対して様々な思いを抱えていた(であろう)お客さんへの安心材料といいますか、このオープニング曲のおかげである意味(お客さんの気持ちの持ち方 / 向け方的にも)バラバラだった会場を一つにする最初のフェーズだったのかなと、今(1年ほど経っていますが)感じる部分があります。

 

M1.それ行けベイビー!!

本ツアーの1曲目はこの曲でした。ちょうど10年前の年末に行なわれた「マウントレーニアダブル presents 桑田佳祐ライブ in 神戸&横浜 2011〜年忘れ!!みんなで元気になろうぜ!!の会〜」を思い出させるような始まり方でした。

2番に入った時、そして3番に入ったときに少しずつドラムなどの音が増えていくような演奏の仕方が個人的には好きなのでお気に入りです。

 

また、「適当にBIG MOUTHでいこうな」「ボチボチNO GUTSでイイじゃん」と替え歌がされていました。こんなストレートな替え歌でもやはり生で聞いてしまうと、何か込み上げるものがあり、最初に聞いた新潟公演のときに少し泣いてしまったのを覚えています。

 

M2.君への手紙

1曲目とこの曲の間に少し簡易的なギターソロを桑田さんが弾いていました。

これまでのライブではハンドマイク持ち・アコースティックギター持ちで披露されてきましたので、エレキギター持ちで演奏するのはとても新鮮でした。

 

1曲目の「それ行けベイビー!!」は2011年リリース、そしてこの曲は2016年リリース、そしてこの後に紹介する3曲目の「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」は2021年リリース(新曲)と、2011→2016→2021と5年ずつ月日を進む選曲だったのも一つ面白いポイントだなと感じました。

 

M3.炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]

最新作の「ごはんEP」からの最初の選曲はこの曲でした。

イントロの前にoverture的なものが流れ、それと同時に来場者に配られる「ナマケモノライト」がここで光りました。イントロが流れ出した瞬間、この曲が聞けた喜びに感極まり涙を流した記憶があります。

「開演お待ちどうさん」「ご来場 大変御足労さん」「毎日お疲れさん」といった歌詞があるよう、やはりファンにとっては桑田さんとの久しぶりの再会を、そして桑田さんご自身にとってもライブやファンとの再会を彩る1曲だったのかなと思います。

自分が参加した横浜公演ではovertureの最初にチャペルのベルのような効果音が入っていました。

 

〜MC〜

そのまま3曲目の歌詞になぞらえて「開演お待ちどうさ〜ん!!」と会場に呼びかけていました。埼玉公演では、(その後発売されたDVDではカットされていましたが)「KKこと、小室圭です」とギャグを交えた挨拶をして会場を沸かせていたのも印象的でした。

 

ファンにとってはお決まりの(?)「次(4曲目)が最後の曲です」といういつもの流れをしっかり踏みつつ次の曲へと入っていきました。

 

M4.男達の挽歌(エレジー

「男達の挽歌と書きまして、男達のエレジーを聞いてください」というセリフから始まったこの曲は2017年に行なわれた「がらくたツアー」振りのお披露目となりました。

大サビ前の間奏の「Sock it to me...」のあの部分が2回になっていたのも印象的でした。

 

なお、本ツアーでこの曲が披露されたことにより、2021年の1年間で9thシングル「明日晴れるかな」の収録曲全てが披露されました。(オンライン公演を含む)(だから何だ案件)

明日晴れるかなこんな僕で良かったら→それぞれ2021年3月7日に行なわれた「静かな春の戯れ〜Live in Blue Note Tokyo〜」で披露。)

 

M5.本当は怖い愛とロマンス

こちらもお久しぶりの披露となりました。

コロナのおかけで(?)曲の最後でダンサーに「キスしてよ...」と呟くあの演出はなくなっていました笑

 

2012年のツアーでは、この曲は4曲目で、そして先述した「男達の挽歌(エレジー)」は2007年のツアーで4曲目に披露されていたことから、サザンの「ふざけるなツアー」のように、この部分は「過去のライブの4曲目を繋げたブロック」にもなりました。

 

M6.若い広場

2021年春からユニクロさんとのタイアップCMでオンエアされている曲の中から初めての選曲となりました。ひよこが泣く音とともにスクリーンにひよこの親子?のような絵が映されてからの披露となりましたが、この演出に会場全体は少し和んだ(笑い声も聞こえた)雰囲気になりました。

 

M7.金目鯛の煮付け

江ノ電と踏切の音のSEが流れたため、「黄昏のサマー・ホリデイ」「古の風吹く杜」などが披露されることを予想した方も多いと思います。(自分もそうでした笑)

「ごはんEP」の収録曲の中で一番好きな曲なので、個人的には聞けて良かったなと思っている曲です。

 

M8.OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース〜(ご当地替え歌ver)

本ツアーの最初の目玉ポイントとなったのがこの曲でした。

歌詞の一部を公演場所の地名やそこにゆかりのある著名人、観光スポットやご当地フードに変えて歌うという斬新なアレンジでした。

 

横浜公演では歌詞もそうですが、「曲名がどうなるのか」とファンの中では少し話題になっていました。(原さんの曲に「横浜Lady Blues」という曲があるため)

結果的には「新・YOKOHAMA LADY BLUES〜新・横浜レディ・ブルース」として披露されました。「新しいYOKOHAMA LADY BLUES」としての意味と、会場となった横浜アリーナの最寄駅である「新横浜駅」をかけているのかな、、、とふと思いました。

 

M9.エロスで殺して(ROCK ON)

このライブにおける20世紀生まれの曲の披露の最初はなんとこの曲でした。

ソロの中では最最推し曲であったこともあり、ツアー前から「この曲を聴きたい!」と散々騒いでいた身からすると、本当に嬉しかったです。

自分が行った新潟公演では歌詞を間違えて「乳房でお願い」と歌っていたのがツボでした。

 

M10.さすらいのRIDER

早くもごはんEPから3曲目の披露となりました。

NHKのSONGSでも「極上のブルース」と形容されていましたが、ギターをはじめとした楽器が奏でる音の一つ一つが本当に綺麗で、棒立ちで聞いていた記憶があります。

自分が行った埼玉・横浜公演では「流れ者のような生き方に憧れたことがあり、それを歌にしました」といった簡単な制作秘話を語るMCから入りました。(こちらのMCもDVDではカット( ;  ; ))

 

M11.月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)

映画のタイアップもあり、こちらは納得のセトリ入りかなと感じました。

「現在(いま)がどんなにやるせなくても、明日(あす)は今日より素晴らしい」という歌詞を生で聞けてとても嬉しかったです。

この位置で白い恋人達の演奏を予想している方も多く、また曲が始まる前に白い煙が漂う演出もあったため、「おっ、白い恋人達くるか?」と構えたので良い意味で裏切られました。

 

〜MC〜

メンバー紹介などを含め中盤のメインMCがありました。

この年の桑田さんといったらやっぱり「66ちゃい / 前期高齢者」ネタでしたね。

自虐ネタとして扱われたものでしたが、前期高齢者がやってる全国ツアーとは思えないくらいの迫力 / 歌唱力 / 演出 / パフォーマンスだったかなと感じます。

 

メンバー紹介では2020年の特別ライブ以降で行っている即興音楽に合わせた簡単なソロ回しを交えたものでした。

また、(こちらもDVD版ではカットでしたが)バンドメンバーに対する簡易的なクイズ大会もありました。こちらも即興でヤラセなしのものであったため、かなり盛り上がったのを記憶しています。

 

M12.どん底のブルース

「私史上最も暗い曲をやります...」というMCから入った曲でした。

実に20年振りの披露となったこの曲の披露は衝撃的でした。

ライブ前のラジオで「昔のライブ音源を聞き直している」といった桑田さん自身のコメントもありましたので、この曲だったのかな、と思う節もあります。

 

この曲は弾き語りでお客さんに語りかけるような披露のされ方だったため、桑田さんとの距離をより近く感じられ、「生のライブ」を肌で感じた時間でした。

 

3番の歌詞は”今のご時世”を写し、それを言語化した歌詞にアレンジされての披露でした。

「来年もライブがやりたいんです 皆様がお望みなら」「その時はマスクを持って笑顔を見せてほしいから」この歌詞を聞いた瞬間泣きまくりました。

このようなストレートに想いを伝えてくれる歌詞に自分は本当に弱いのです、、、

 

M13.東京

ダウナーソングの大ボスさんの登場です。

本編のギターソロ枠としての披露であり、先ほどの「どん底のブルース」と並んでアルバム「ROCK AND ROLL HERO」からの選曲となりました。

大サビの「Ah 雨よこのまま」「Ah どうか泣かせて」の部分がカットされての演奏でしたが、それにしてもは迫力とそれに伴う演出が凄かったのを今でも覚えています。

 

この曲は、先ほどの聞き手に寄り添った「どん底のブルース」とは逆に、演出を含め、聞き手と距離を(あえて)取り、音楽や歌詞を「魅せる」時間だったのかなと感じます。

 

M14.鬼灯(ほおずき)

この曲の前に少しMCが入りました。

今のヒットチャートに名を残す「あいみょん / King Gnu / 藤井風 / Official 髭男dism(敬称略)」などの名を挙げて「俺にはあんな曲書けない...」「あんな高い声出せない...」と自分を下げつつ相手をあげて褒めていたのがなんとも桑田さんらしいなと感じました。

 

新潟公演では「夏になると忘れちゃいけない日がありまして、それを思って書いた曲です」といったようなMCからの披露でした。

このようなテイストも曲を今でも書き続ける桑田さんは、本当に心から平和を願っている方なのだな、、、と改めて実感しました。

 

曲の終盤の「内地の桜をもう一度見たかった」という歌詞に合わせて、スクリーンに桜が映る演出から、その桜の葉が色を変え、冬の風が吹き、葉が散っていく...という演出から続けて披露されたのが、、、

 

M15.遠い街角(The wanderin' street)

でした。ファンの全員が「ユニクロさんありがとう」と思ったことでしょう。

そしてこの曲がこのツアーにおける1980年代の曲の最初の披露となりました。

 

個人的に副題の「The wanderin' street」という表現がとても好きで、「wonder(不思議に思う、〜かなと思う)」ではなく「wander(彷徨う、流離う、ぶらつく)」としてるのがお気に入りなのです。

 

「何かふとした時に彷徨いたくなる場所」あるいは「夢の中で自分が彷徨っている場所」といった意味が伺えるのかなと思いまして、曲の冒頭の「夢でも訪れる街」ともリンクしていて良いな、、、思うのです。

 

M16.SMILE〜晴れ渡る空のように〜

いわゆる煽りパートの頭を飾ったのはこの曲でした。この年の夏に行われた東京オリンピックを彩り、またコロナ禍を生き抜く老若男女にとっての応援ソングとしても存在しているこの曲は、やはり他の曲よりも強い力があったような気がします。

イントロを聴いた瞬間に自然と涙が出て、「ああ...自分もこのコロナ禍のおよそ2年間、なんやかんや辛かったんやな...」と実感をしました。

また、2番サビの際のスクリーンに医療従事者の方の絵が映し出されたのを見て、歌詞とのリンクも相まって大泣きをしてしまいました。

 

M17.Soulコブラツイスト〜魂の悶絶

斎藤誠さんのギターの簡単なovertureから始まりました。

このovertureを聴いた時にKUWATA BANDのBAN BAN BANが来るのか!?と思いテンションが上がったのを記憶しています。

 

秋口から年末にかけて出演した音楽番組ではこの曲と「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」がセットで披露されました。間違いなく2021年の音楽シーンを飾った曲の一つでもありますし、なによりこのレベルの曲を2曲続けて披露できてしまう桑田さんの振れ幅もすごいなと改めて実感をしました。

 

M18.Yin Yang(イヤン)

先述した10年前のライブで「狂った女」が披露された時のように女性の喘ぎ声?のようなSEから入り、またスタンドマイクでの披露となりました。

帽子を被った演出などを含め、2018年の「ひとり紅白」において出演した(?)神良壁郎さんを思い出させるような雰囲気でした。

ラッパー姿だったりランジェリー姿のダンサーもいて、かなりカオスな雰囲気となっていたのを覚えています。

 

M19.大河の一滴

リリースからライブ皆勤賞を続けているこの方の登場です。「静かな春の戯れ〜Live in Blue Note Tokyo〜」からは煽りパートでの披露となっていますが、これが本当に型にハマっていると言いますか、新しい披露のされ方が確立されたのかなと思います。

この曲の煽りでの披露の確立を考えると、個人的には「NUMBER WANDA GIRL〜恋するワンダ〜」「いいひと〜Do you wanna be loved?〜」「百万本の赤い薔薇」「あなたの夢を見ています」あたりの曲も煽り昇格がアリかな?と思います。

また大サビ前のセリフのパートもご時世に合わせた替え歌に代わっていました。

 

M20.スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)

そしてこの曲も煽り曲としての選抜となりました。

ドラムのなどのテンポも”煽り用”にアレンジされた披露でした。

中盤の「I love your guitar, play some more to me」のシャウトを期待してましたが結果的には聞けず、代わりに「中ちゃん、誠ちゃん景気の良いソロ弾いとくれ〜」という替え歌から(スクリーンに映る歌詞は「I love your guitar〜」のままでした)、ギター二人のツインギターソロのお披露目がありました。

また「Woman say, Yeah!!」のコーレスの部分もご時世的に声を出せないという観点から、観客が桑田さんのリズムに真似て手拍子をするという演出になりました。こちらもかなり即興感があり、かなり盛り上がった&楽しかったのを覚えています。

 

M21.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)

本編の締めとして披露されたのはソロデビュー曲のこの曲でした。

何度同じことを言うのか、、、と思われそうですがやはり「悲しい気持ちで嬉しい気持ちになれる」ライブは素晴らしいものです。(言いた過ぎた)

 

声は出せませんが、あのイントロのドキワク感、全員での指差しなどを通すと、「ライブってこんな感じやったな...」といったある種のコロナ禍前に対する懐かしさをふと感じた部分もありました。

自分が参加した横浜公演(年越し公演)では、セオリー通りならこの曲(本編ラスト)で年越し(結果的にはこの曲ではされず)であったため、いつ・どうやって年越しをするのかについてかなり曲中もソワソワしたのを覚えています。

 

ここで本編が終わり、小休憩を挟んでアンコールへと行きます。

 

E1.明日へのマーチ / 真夜中のダンディー

まずは「明日へのマーチ」に関して。

「願うは東北で生きる人の幸せ」

震災から10年経ってもやはり桑田さんへの復興の思いは風化していないのとかなと思いました。

 

結果的に日替わりアンコール枠になってしまったこの曲は、

桑田佳祐 LIVE Blu-ray&DVD がらくたライブ」のBonus Track、

「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し」のBonus Disk、

桑田佳祐 Blu-ray&DVD LIVE TOUR 2021 BIG MOUTH, NO GUTS!!」のBonus Track

の直近3つの映像作品において全て「Bonus Track(Disk)」という、いわば”特典”として収録をされているというなんとも珍しい立場の曲になってしまいました。

 

そして、ツアー後半に注目の的となった「真夜中のダンディー」。

The Rolling Stonesの「Honky Tonk Women」を想像させる始まり方をしたこの曲は、2番サビ後の間奏においてバンドメンバーのソロ回しが行われました。

カッコつけずにただただ純粋に「音楽を楽しんでいるバンドメンバー」を見てとても元気をもらったのを覚えています。

 

自分が参加した横浜公演ではこのソロ回し中に桑田さんがはしゃぎ過ぎて、その後の「愛と平和を〜」の歌い出しに出遅れてしまっていたのがとても印象的でかなり個人的には和んだシーンでした。

 

E2.悲しきプロボウラー / オアシスと果樹園

まずはライブでは初披露となった「悲しきプロボウラー」。

桑田さんの「ボウリングしませんか?」という台詞に合わせて鳴ったピンが倒れる音からはじまったこの曲は個人的に聞けてとても嬉しかったです。

いわゆる「ポップ歌手」が演奏するようなバンド演奏で、演出含めかなり盛り上がったのを覚えています。

 

そしてなんと年越しの曲となった「オアシスと果樹園」さん。

1番サビ後に「年越しまであと3分」の文字が、2番のサビ中に「年越しまであと2分」、そして大サビ中に「年越しまであと1分」の文字が映し出されました。

実際に目の前のスクリーンにこのカウントダウンの文字が映し出された時は本当に興奮しました。「20歳になったら絶対桑田さんの年越しライブに行く」と高校生の頃から決めていた自分の夢が一つ叶ったような感覚でもありました。

 

2020年の年末に行われたサザンオールスターズの「ほぼほぼ年越しライブ」を含めると、自分にとっては2年連続で桑田さんと年を越せたことになります。これほど幸せなことはないです。

 

E3.愛の奇跡(ヒデとロザンヌ)

ここでまさかのカバー曲でした。ただ歌いたいだけなのか、ひとり紅白に未練があるのかわかりませんが、とにかく歌謡曲へのリスペクトを感じたひと時でした。

「最後に自分の大好きな歌を歌ってとっとと帰らしていただきます」といってはじまったこの曲はコーラスのTigerさんとデュエット形式で披露されたものでした。(最終的にはコーラスのゆっきーさんも乱入(?)しました。)

 

そしてこの曲が終わり、ドラムのリズムがまた始まりそのリズムとともに奏でられた会場の拍手の中演奏がはじまったのが、、、

 

E4.波乗りジョニー

この曲でした。近年は「煽り」パートでの披露でしたが久しぶりのアンコール起用でした。やはりライブには欠かせない一曲でした。Bメロの盛り上がりから容赦なくサビに流れ込むこの曲は、実はこの年(2021年)がちょうどリリースから20年だったのですね。全く色褪せない曲であり、いわゆる世間が桑田さんに対して抱く「夏!海!恋!」のイメージを体現している曲かなと思います。

 

何度聞いても良いこの曲ですが、やはり演出やダンサーの存在もこの曲には大きいかなと思います。(この曲に限りませんが、やはり)「総力戦」という言葉が似合うのかなとも思います。ボーカルの桑田さんだけでなく、メロディを愛でるバンドメンバーの演奏、それを盛り上げるダンサー、ステージを光らせる演出や煙の特殊効果などを出し惜しみせず、全て出し切ったような盛り上げ方だったと思います。

 

E5.祭りのあと

ライブの締めにはこの曲が起用されました。

なんとなくこの曲は、「ああライブが終わってしまう、、」という気持ちとその余韻に浸りながらリズムに合わせてワイパーを無心にするというような、いわば流れるプールの中で流れに身を任せて他力本願で(?)時間を過ごすイメージがあります。

個人的には演出もオレンジ(夕焼けっぽい)で夏の終わりを感じさせるような、寂しいけど何か和んだ雰囲気が好きなので、この曲もかなり印象に残っています。

 

最後に

先述したよう「制限のあるライブ」でしたが、その中で最大限にエンタメの面白さ楽しさを引き出し、私たちにそれらを感じさせてくれるライブであったと思います。

 

コロナ禍において率先して配信ライブを行なったり、チャリティーソングを作ったりと、先の見えない事柄に対して即時性のあることを考え、それを実践してしまう行動力を持つ桑田さんやメンバー、スタッフの方々は月並みな表現になってしまいますが、本当に凄いなと何度も感じました。

 

11月からは「5大ドームツアー」が開催されますね。ベストアルバム「いつも何処かで」の曲目も発表され、いよいよライブに向けてファンである私たちもエンジンがかかり始める時期かなと思います。

 

お互い体調には気をつけて、桑田さんとの逢瀬を楽しめたらなと思います!

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

また、何か機会があればこのように思いを言語化して色々と書いてもみようかなと思います。

 

それでは、また。