サザンオールスターズのドームツアーにおける「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」に関して振り返ってみる。

昨年(2022年)に桑田さんがソロアーティストとして3度目となる5大ドームツアーを開催したことが話題となりました。

 

一方サザンでのドームツアーはどんなもんじゃいということで振り返ってみますと、

1999年

「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」

2005年

みんなが好きです!」

2015年

「おいしい葡萄の旅」

2019年

キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎

の4つでした(名前は公式さんから引用)。

 

余談ですが、桑田さんご自身のキャリアとして見ると、

2015年

「おいしい葡萄の旅」(サザン)

2017年

「がらくた」(ソロ)

2019年

キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」(サザン)

2022年

「お互い元気に頑張りましょう!!」(ソロ)

 

と、おおよそ2-3年に一回ドームツアー(あるいはドーム&アリーナ)を行なっているんですよね。

このように文字として並べますと改めてその凄さを実感できるといいますか、

キャリアが30年以上あるとは思えないですね。

 

話を戻します。

上述した4つのサザンのドームツアーのセトリを振り返りますと、

キャリアを重ねると共に曲数も増えている(セオーノ:28曲)(みんなが好きです:29曲)(葡萄:36曲)(ふざけるな:36曲)状況でもあるため、披露される曲は新旧・レアコア・ジャンル問わず様々な曲が披露されています。

今回はそんな4つのドームツアーでセトリ入り皆勤をしている1984年リリースの「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」に注目したいと思います。

 

ちなみに、4回のうち3回披露(日替わりを含む)に絞ると、

「マチルダBABY」(みん好き, 葡萄, ふざけるな)

希望の轍」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

マンピーのG★SPOT」(セオーノ, 葡萄, ふざけるな)

「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

イエローマン〜星の王子様〜」(セオーノ, みん好き, ふざけるな)

ロックンロール・スーパーマン〜Rock'n Roll Super Man」(みん好き, 葡萄, ふざけるな)

など、

 

2回に絞ると(日替わりを含む)、

勝手にシンドバッド」(みん好き, ふざけるな)

栞のテーマ」(みん好き, 葡萄)

「My Foreplay Music」(セオーノ, みん好き)

「JAPANEGGAE」(セオーノ, ふざけるな)

みんなのうた」(セオーノ, 葡萄)

エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」(セオーノ, 葡萄)

「ブリブリボーダーライン」(セオーノ, 葡萄)

「Soul Bomber(21世紀の精神爆破魔)」(セオーノ, 葡萄)

「01MESSENGER〜電子狂の詩」(セオーノ, 葡萄)

「CRY哀CRY」(セオーノ, ふざけるな)

「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」(セオーノ, ふざけるな)

神の島遥か国」(みん好き, ふざけるな)

「栄光の男」(葡萄, ふざけるな)

「東京VICTORY」(葡萄, ふざけるな)

「青春番外地」(葡萄, ふざけるな)

はっぴいえんど」(葡萄, ふざけるな)

など(漏れやミス等があったらすいません)があります。

 

話を戻します(2回目)。

ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」という曲自体は、

周年のライブ、アルバムツアー、フェス、スタジオライブなど多くの場面で披露される定番曲でもありますので納得の選曲でもあります。

まずここで面白いのが、4回すべてのライブにおいて披露のされ方が違うという点なのです。

セオーノ :M2(序盤)披露でハンドマイク持ち。

みん好き :煽り(終盤)披露でギター持ち。

葡萄の旅 :M2(序盤)披露でギター持ち。

ふざけるな:煽り(終盤)披露でハンドマイク持ち。

 

およそ20年間(セオーノの1999年からふざけるなの2019年)という長いスパンにはなりますが、このように4回の披露の仕方にアレンジを効かせているのは、ただでさえ披露される回数が多いこの曲ですから、聞き手からのマンネリ感(ひばりちゃん?)を減らすものといいますか、ドーム公演における新鮮さをこの曲に取り入れようとしたのかなとも受け取れますね。

 

今は4回の披露における相違点に目を向けましたが、次は共通点に目を向けようと思います。

 

この曲はリリースされた年が比較的近い曲と並んで披露されているという点で共通点的なのがあると伺えると思います。

 

セオーノ :JAPANEGGAE(1984年リリース)と次に披露。

みん好き :マチルダBABY(1983年リリース)の前に披露。

葡萄の旅 :Tarako1984年リリース)の次に披露。

ふざけるな:マチルダBABY(1983年リリース)の次に披露。

 

サザンのライブで「マチルダBABY→ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY) / ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)→マチルダBABY」の流れは鉄板的なものでもあるかと思いますが、それを差し置いても「JAPANEGGAE」や「Tarako」といったキャリアの中でもリリースされた年が近い曲と並べて披露がされています。

 

サザンのライブにおける、

希望の轍」「真夏の果実」「勝手にシンドバッド」「いとしのエリー

ソロのライブにおける、

「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」「白い恋人達

「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」「明日晴れるかな

などのように、曲自身がそのライブや局面の切り札として披露されるよりも、

前後の曲との連携やつながりといいますか、一曲単体というよりも流れ的なのを意識した曲であるのかなと個人的に思います。

 

ドームツアーということで、規模も大きく曲数も多いことを考えますと、比較的披露される回数が多いこの曲に対する「曲単体 / 個」の印象でなく、他の曲との繋がりを見せることで他の曲やいわゆるレアコア曲にスポットを当てようと試みたのかなと思います。

いうまでもなく、サザンは定番曲が強く層も厚いので、こう言った意味で演者側にも何かひと工夫を施したかったのかもしれませんね。

 

ということで今回はこれまでのライブの振り返りよりも緩めにつらつらと書かせていただきました。

 

桑田さんの5倍返しツアーも無事完走、KUWATA CUPや原さんのライブも無事に終わったということでサザン45thもいよいよ目前ですね。どんな一年になるのか、とても楽しみでございます。

 

ということで最後までお読みいただきありがとうございました。

相も変わらず、例年の如く花粉にやられている最中でございます。

花粉症のみなさんも、そうでない方も、お互い元気に頑張っていきましょう(そろそろ新しい締めのフレーズを考えなさい)。